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2018/10/12

目の健康をトータルに支えたい!ロートが取り組むアイケアの再生医療研究

1909年に目薬を発売してから100年以上、ロート製薬は目の健康に悩む方たちを支えたいと、アイケアに関するさまざまな研究開発に取り組んできました。
そのなかで生まれた、重い目の病気を抱える患者さんにも製薬会社としてしっかりアプローチしていきたいという想い。それを実現するため、ロート製薬では「目の再生」をキーワードに、2006年からアイケアの再生医療研究に力を入れています。
今回は、ロート製薬が取り組むアイケアの再生医療、そして開発担当者の想いに迫ります。

開発担当者 ロートネーム:つっじー

この人に聞きました!

開発担当者 ロートネーム:つっじー

開発担当者 ロートネーム:ぼっち

開発担当者 ロートネーム:ぼっち

「目薬開発」×「皮膚研究」の経験をもとにスタート

もともと、肌が生まれ変わる力に注目した研究は行っていたんですが、日本の目薬市場をリードしてきたロート製薬だからこそできることはなんだろうと。肌と同様に、目の生まれ変わりにもアプローチできるのではないかと考え、アイケアの再生医療に挑戦することになったんです。

目の生まれ変わりに着目!大阪大学と進める角膜の「幹細胞」研究

スキンケア分野では、肌の生まれ変わりのカギを握る「幹細胞」の研究を行っていました。幹細胞とは、新しい細胞を生み出す役割をもつ細胞のこと。
皮膚と同じように目にも幹細胞があるんですが、私たちはなかでも患者さんのニーズが高い角膜の幹細胞に注目しました。大阪大学内に寄付講座をつくって、先生方の指導のもと、角膜の再生に関する研究を進めています。

「iPS細胞」「ES細胞」「間葉系幹細胞」で角膜の再生を目指す

アイケアの再生医療に取り組みはじめた2006年は、ちょうどiPS細胞が誕生した年でもあります。
iPS細胞も幹細胞の一種で、理論上はどんな細胞にもなれるとされるもの。私たちはこの「iPS細胞」のほか、iPS細胞と同じような性質をもつ「ES細胞」、いま再生医療の分野で注目されている「間葉系幹細胞」の3種類の幹細胞を使って、角膜を再生する研究に取り組んでいます。
とはいえ、母体のなかで赤ちゃんの目ができるみたいにスムーズにはいきません。そもそも、目ができるメカニズムも完全にはわかっておらず、手がかりを見つけてはちょっとずつ進んでという、まさに手探りの状態でした。さらに、幹細胞はいろんな細胞に変化する性質を持っており、品質管理にもすごく気をつかうことが必要でした。

期待の大きい角膜の再生医療で、多くの方の役に立ちたい

角膜の再生医療にかかる期待は大きく、いまこの瞬間もドナーが見つからず、角膜を移植したくてもできない患者さんがたくさんおられます。
もしiPS細胞などを使って角膜をつくることができれば、そうした患者さんを救うことができるかもしれない。質が高くきれいな角膜をたくさんつくることができれば、ドナー不足のため移植を断念する方たちにも届けられるかもしれない。この研究を通して、そんないくつもの「かもしれない」をなんとか実現したいと考えています。

開発担当者からのメッセージ

ロート製薬は薬をつくる会社ですが、実は薬のいらない世界を目指しているんです。薬を利用してトラブルに対応することももちろん大切だけれど、それだけでなく目の健康そのものを守りたい気持ちがとても強いですね。
いまはパソコンやスマートフォンを使う方も多くて、目にかかる負担が大きい時代。いろんな刺激にさらされて、角膜も傷つきやすくなっています。
深刻なダメージを受けて病気になった場合、自分の目で見ることが難しくなることだってあるかもしれません。目が見えなくなると、生活の質にも大きく影響します。だからこそ、目の研究にもっともっと力を入れて、みんなが元気に暮らせる世の中をアイケアから支えていきたいと思っています。
目の乾燥のような身近なお悩みから、重い目の病気を抱える患者さんまで。人々の目の健康をずっと見守り続けてきたロート製薬だからこそ、できることがきっとあると信じて、これからも研究を続けていきます。

ロート製薬最先端研究動画はコチラ

3人のメンバーがいいね!と言ってます。
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