今から30年も前に、日本で初めて一般用妊娠検査薬を販売したロート製薬は、長年女性の健康にまつわるお悩みに寄り添い、サポートし続けてきました。そうした研究開発から得た情報をお伝えすることで、妊活中の女性を応援したい。そんな想いから、「妊活オンラインイベント」を開催。妊娠の基本から、今知りたい“卵活”に役立つ情報まで、解説を交えながら紹介されました。今回は、より多くの方に知っていただきたいその情報をまとめてレポートします。
[日時]8月2日(火) 20:00~
[実施方法]ZOOMを使用したオンラインイベント
[ご案内内容]キー成分:卵活に必要な「PQQ(ピロロキノリンキノン)」
[商品]「ドゥーテスト®」シリーズ
今回のイベントは、司会の“かわちゃん”と、解説してくださる研究開発の“ゆりちゃん”の2人が登場。ウェビナー(ウェブセミナー)形式のイベントなので、ココロートパーク会員の皆さんは、チャットで意見や質問を投稿するという形で参加しました。
まずは、なぜロート製薬が妊活の取り組みを始めたのか、その想いについて“ゆりちゃん”のお話しから始まりました。
「実は、日本で初めて妊娠検査薬を発売したのはロート製薬なんです。妊娠の判断が、まだ病院に行かなければできなかった1980年頃。母体やお腹の赤ちゃんを守りたいという強い想いから、『自分で出来るだけ早期に妊娠を知ることができるように』と、薬局で妊娠検査薬を発売しました。自宅で2時間で妊娠を知ることができるのは当時としては画期的なことでしたが、改良を重ねて、今ではなんと1分で判定できるまでになりました。このように進化を続けているのは、妊娠を望む全ての女性に寄り添いたいという強い想いがあるからなんです」。
さらに、「ロート製薬はお医者様や大学の先生と一緒に研究をして、エビデンスのある商品開発をしています」と、妊活のためのサプリメントを発売されていることも紹介。ここまでお話しを聞いて、ロート製薬が長く妊活に取り組んでいることやスタッフの皆さんの想いがとてもよく伝わってきました。
次に、妊娠の仕組みについて解説がありました。
「ご参加いただいている方の中には、『私は授かれるのだろうか』と不安に思う方がおられるかもしれません。そんな方も、妊娠の仕組みを正しく理解することで、妊活をスムーズに進めることができると思いますので、丁寧に説明させていただきますね」。
と、模型を使った解説が始まったのですが、ここで驚くような問いかけが!
「皆さんは、妊活の始まりは、排卵からだと思っておられませんか?」
そう聞かれて、思わず“かわちゃん”も、「違うんですか?」と一言。
「実は違うんです!これは今日ぜひ皆さんにお伝えしたかったことなのですが、妊活は、排卵ではなく、卵子が卵巣の中で育っていくところから始まっているんです」。
この事実はちょっと衝撃的。どういうことだろう?と思っていると、より分かりやすいようにと、ロート製薬の卵活イメージキャラクター“卵ちゃん”と“精子くん”を使った説明が始まりました。
妊娠の仕組みについて理解したところで、卵子や精子の生存期間についての質問が。この問いには、さすが妊活されているとあって、正解する方が多くおられました。
「卵子の生存期間は排卵後24時間。精子は個人差がありますが、生存期間は2~3日間程度といわれています。つまり、精子と卵子の寿命を考えると、妊娠の可能性が最も高い性交のタイミングは、だいたい排卵の1~2日前。忙しくて夫婦の時間が持てないこともあると思いますが、少なくとも排卵の前後は意識してタイミングを取っていただきたいですね」。
そう聞くと、気になるのが排卵のこと。「自分がいつ排卵するのか、体感も実感もないのに、どうすれば事前に分かるんだろう?」と思いますよね。
「実は、排卵日をきちんと知る方法があるんです」。そう聞いて、基礎体温かと思いましたが……。
「事前アンケートによると、半数以上の方が基礎体温を測っておられるようですね。私が普段お仕事でお話しする先生方も『基礎体温を測るのはとても大事なこと』とおっしゃっていて、不妊治療をする際にも、まず基礎体温を測ることを指導されるようです。基礎体温によって体調やリズムを知ることは、ご自分がきちんと排卵できているか、妊娠しているかを知るサインにもなる重要なことなのです。
ところが!基礎体温で排卵のタイミングが分かるかといえば、残念ながら分からないんです!」との“ゆりちゃん”の言葉に、チャット欄に参加者の方々の驚きのコメントが相継ぎます。
「健康な女性の基礎体温は、低温期と高温期の2層に分かれていて、基礎体温が高温期に入ることで排卵したことが分かります。というと、それがタイミングだと思われるかもしれませんが、体温が上がった時は、もう排卵が終わった後。排卵したことは分かるのですが、先ほどご説明した“最も妊娠しやすいタイミング”である排卵前を逃しているんです。基礎体温では、妊娠するために大切な“排卵を事前に予測すること”は意外と難しいのです。
でも、排卵日を事前に知る方法は別にあります。排卵の前兆であるLHホルモンの上昇時期を捉えることです」。
その説明を簡単にまとめると、排卵の少し前にLHの急激な上昇(=LHサージ)が起こるので、LHサージを予測できれば、排卵を事前に知ることができるのだそう。そして、そのLHサージを予測できる商品が、ロート製薬の「ドゥーテスト® 排卵日予測検査薬」なのです。
「この検査薬は最も妊娠しやすい時期である排卵日を約1日前に予測。スティックの先端に尿をたった2秒かけていただくだけで、5分後にはご自身の排卵が来ているかが分かります」。
そう言いながら取り出された商品は、検査薬が入っているとは思えない、お菓子のようなパッケージです。しっかり尿をキャッチしやすく、尿はねしにくいように、尿をかける部分が格子状に設計されていたり、トイレで捨てた時に明らかにそれと分からないように、かわいいパッケージにすることで、人の目を気にせず使えるように配慮されていたり。正確さはもちろんですが、使いやすさ・快適さを最大限に追求しているのも「ドゥーテスト®」の特徴なのだそう。そんな配慮が女性にはうれしいですよね。
次に、妊活のために気を付けたい日常のケアについて説明がありました。
「事前にお答えいただいたアンケートでは、運動と睡眠に少し課題があったものの、食事への意識は比較的高くお持ちであることが分かりました。葉酸のサプリメントを飲んでいる方もおられるように、不足しがちな栄養素をサプリメントで補うのは非常に便利ですよね。実際、胎児の健康のために摂取する人が多い葉酸は、通常の食事に加えて、サプリメントを含む栄養補助食品から1日400マイクログラムを摂取することが厚生労働省からも推奨されています」。
「このように葉酸を摂ることや生活習慣に気を付けることはとても大切ですが、ロート製薬はもう一つ、“卵活”をぜひ取り入れていただきたいと考えています」。
ここで初めて“卵活”という言葉が出てきましたが、その説明の前に、気になる“35歳の壁”についてのお話しがありました。妊娠に至る確率は加齢とともに下がりますが、30歳頃から徐々に低下が始まり、35歳から急激に妊娠率が低下するといわれています。
「このグラフのように、年齢とともに妊娠率が下がる理由をご存知でしょうか?もちろん、年齢とともに卵の数が減っていくことは大きな一因ですが、実はもっと重要なのが“卵の質”だといわれています。
妊娠に至ることができる卵は“質のいい卵”ですが、それにはいろいろな条件があります。中でも大切なのが、3つのパワーです」。
①卵巣の中で眠りから目覚めて、ぐっと成長していくパワーがあること。
②精子を迎え入れて、受精するパワーがあること。
③受精してから妊娠に至るまでに必要な100回もの細胞分裂をスピード感をもって続けられる力強いパワーがあること。
「この条件を見ると、妊活は排卵ではなく、卵巣にいる時から始まること、そして、卵子には大きなパワーが必要なことも分かりますよね。大切なのは、卵の成熟をサポートし、成長するパワーを引き出すこと。そうした卵の質を高める活動のことを、ロート製薬では“卵活”と定義しています」。
質のいい卵には3つのパワーが必要なことは分かりましたが、それほど大きなパワーはどこからくるのでしょうか?
「人間の身体は約60兆個の細胞からできていて、私たちが活動するエネルギーは、ほとんどの細胞の中にあるミトコンドリアという小さな器官によって生み出されています。精子や卵子のエネルギーを作ってくれるのもミトコンドリア。3つのパワーを発揮するためには、卵の中のミトコンドリアがしっかり働くことが重要なのです。一方で、年齢とともにその働きが弱くなると、卵の質が低下することも分かっています」。
卵の質を高める“卵活”にとって、ミトコンドリアはとても重要な存在なんですね。それは分かりましたが、ミトコンドリアのためにできることって?
「ロート製薬が注目しているのが、PQQという成分です。PQQは、人の身体の中にも存在するビタミン様物質で、ピロロキノリンキノンという抗酸化成分。酸化ストレスから守る働きがあります」。
「ロート製薬と広島大学の共同研究によって、PQQは排卵前の卵の成熟を促して、卵の質をサポートすることが証明されています。その研究結果について、不妊治療の先生方が集まる各種学会でも発表しました。
卵の中のミトコンドリアが活性することで、十分に卵が発育して、質のいい卵を目指すことができる。つまり、PQQが卵のパワーに働いて、元気のなかった卵ちゃんが、このように元気な卵ちゃんになると考えられるのです。ぜひ“卵活にはPQQ”と覚えてくださいね」。
では、そのPQQはどうすれば摂取できるのでしょうか。チャット欄にも「気になる〜!」とのコメントが殺到する中、“ゆりちゃん”から「残念ながら、PQQは体内で作り出すことはできないといわれています。また、ピーマンや納豆、緑茶などに含まれてはいますが、その量はとても微量。例えば、PQQ10ミリグラムを摂取するには、ピーマンを10,430個も食べないといけないので、やはり効率的に摂取できるサプリメントで補うのがオススメです。実際に医療の現場でも、不妊治療を受ける患者様に、日常のケアの一つとしてPQQの摂取を勧められる先生もおられるんですよ」。
そう聞くと、ますます期待がふくらみます!
さらに、皆さんからの質問に答える時間も設けられました。
最後はお二人から、「今日のお話が、少しでも皆さんの妊活のお役に立てればとてもうれしいです」というご挨拶で終了。
今回は妊娠の仕組みのおさらいから、妊娠率を高めるために役立つ「排卵日予測検査薬」の紹介、卵の質を上げる“卵活”、その“卵活”をサポートしてくれるPQQという成分の解説まで内容盛りだくさん!45分という短時間の中で、とても大切なことをたくさん知ることができました。
終了後のアンケートでは、
「妊活で少し悩みを抱えている中なので、卵活などの大切さもしっかり学ぶことができて、非常に有意義な時間となりました」
「基礎体温を測ったり葉酸を取ったり少しずつ意識をし始めたところでしたが、今回のイベントをきっかけに、具体的に排卵チェッカーや卵子も大事なんだなということが知れて勉強になりました」
「卵子の質や、PQQについてなど初めて聞く内容がたくさんあって、とっても勉強になりました!主人にも共有したいと思います!」
など、早速実践したいという意見が多数見られました。
これからもロート製薬は、妊活に取り組む皆さんに役立つ商品開発や情報発信は続きますので、どうぞご期待ください。
・「ドゥーテスト®」シリーズについて詳しく知りたい方はこちら
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