ロート製薬の目薬などを製造する上野テクノセンター。世の中に健康の価値を提供するためには、まず社員が健康であることが必要だという考えのもと、健康週間を設けています今回、取り組みの1つである「キラッとアイ週間」をご紹介します。
<目次>
ロート製薬の社員は、毎年1回体力測定をするのですが、ここで働く社員の転倒リスクが高いという結果に。このままではいけない、もっと自分の身体を知り、自分に合った健康行動を起こすきっかけを作りたいという思いから、「キラッとプロジェクト」が始まりました。転倒リスクを下げるために注目したのは、まずは「目」です。周りの状況をよく見て判断するためには、見る力が必要だと考えました。目の中でも、ものを見ているのは網膜の中心にある黄斑部なのですが、細胞が集まる重要な部位であると同時に、光によるダメージを最も受けやすい部位でもあります。
そんな大切な黄斑部を保護する働きを持つのが、カロテノイドという成分です。カロテノイドは体内で生成することが出来ないうえ、加齢によって減少することが分かっており、減少によって加齢黄斑変性症などの疾患を招く恐れがあります。
そこで、カロテノイドを積極的に摂取してもらう3週間のキラッとアイ週間を実施しました。
・1週目
ベジメータ®という測定器を使用して現状のカロテノイド量を知る
・1〜2週目
社員食堂で野菜をたっぷり使ったアイケアメニューを用意し、カロテノイド摂取を促進する
・3週目
ベジメータ®で再度計測し、カロテノイド量の変化を視える化する
・1週目
ベジメータ®という測定器を使用して現状のカロテノイド量を知る
・1〜2週目
社員食堂で野菜をたっぷり使ったアイケアメニューを用意し、カロテノイド摂取を促進する
・3週目
ベジメータ®で再度計測し、カロテノイド量の変化を視える化する
3週間の取り組みの結果は・・・
1回目と2回目の測定を比較すると、カロテノイド量が全体的にアップ!1回目測定会では最も数値が低い【E判定】も多かったのですが、2回目測定では【E判定】が少なくなり、【A判定】も多くなりました。
実践した社員からは、普段から野菜を意識して摂るようになった、野菜多めのメニューを増やしました。と、健康への意識変化が見られました。お客さまの健康をサポートする立場にある私たちだからこそ、今後も健康的な週間を生活に取り入れていきます。
皆さんも参考にしてみてくださいね。
●豚肉のマヨマスタード焼き(2人分)
●ほうれん草となめこのおひたし(2人分)
豚肉は視神経の働きを高めて、視力低下の防止に効果的。抗酸化作用のあるルテインを含むほうれん草と一緒に摂取することで、疲れ目防止の効果がさらにアップします。皆さんも作ってみてくださいね。
カロテノイドは、動植物が持つ自然界に存在する黄色または赤色の色素のこと。緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンやトマトなどに含まれるリコピン、マリーゴールドに含まれるルテイン、唐辛子などに含まれるカプサンチンなどがあげられます。これらは強い抗酸化作用を持ち、老化の原因となる活性酸素の発生を抑え除去する働きがあります。
●カロテノイドと目の関係
カロテノイドは身体のさまざまな場所に存在し、目の水晶体や黄斑部などにも存在しています。ルテインやゼアキサンチンといったカロテノイドは、目の水晶体や黄斑部で強力な抗酸化作用を発揮。紫外線やブルーライトから目を保護する働きがあります。
●カロテノイドが含まれる食品
カロテノイドは体内で作ることはできないため、食事などから摂取することが大切です。健康のために野菜は1日5皿分(350g)以上、そのうち緑黄色野菜は2皿分(140g)摂取するのが理想です。