知っていましたか?妊娠は奇跡の連続なんです。妊娠は、精子と卵子が出会い、受精し、着床することで成立します。
妊娠を心待ちにしていると「少しでも早く妊娠の兆候に気づきたい」と思っている人もいるでしょう。そこで今回は、妊娠超初期症状について解説します。
妊娠超初期とはおよそ妊娠0~4週のことで、その時期にあらわれる症状や違和感のことを妊娠超初期症状といいます。
では、症状はいつから始まるのでしょうか?
個人差はありますが、早ければ妊娠3週目から体の変化を覚える人もいます。これは、妊娠に関わるホルモンが分泌されることで起こります。
「少し体がだるいな」とか、「眠気があるな」といった症状がほとんどなので、すぐに妊娠しているとは気付かない人も多いでしょう。
妊娠超初期~初期にはさまざまな体の変化があらわれます。とはいえ、症状や程度は人それぞれです。ここでは代表的な9つの症状を紹介しますので、チェックしてみてください。
「胃がムカムカする」つわりといわれる症状や、キリキリとするような胃の痛み、胸やけなどの症状があらわれることがあります。
また、お腹の調子が悪くなり、下痢や便秘になるのも症状のひとつです。
妊娠すると高温期が続くため、少し熱っぽくなって頭痛がすることがあります。黄体ホルモンによって血管が広がることや、ホルモンバランスの変化も原因のひとつとされています。
同時に、だるさや鼻水など風邪に似た症状が出る人も多いようです。その症状から、風邪だと思い込んでしまう人もいます。
妊娠初期は赤ちゃんの体を作る大切な時期です。妊娠の可能性があるときは、風邪だと勘違いして、頭痛薬や風邪薬を飲まないないように気を付けましょう。
まだお腹が大きくはないものの、腰痛が起きることがあります。
これは、リラキシンというホルモンが骨盤の周りのじん帯や関節をゆるめることで骨盤がゆがみ、腰痛が起こっていると考えられています。
生理前のような腹痛が起き、チクチクとした痛みや鈍い痛みが起こることもあります。これは、妊娠して子宮がだんだんと広がり、下腹部が圧迫されることによって起こっています。
生理痛なのか、妊娠超初期~初期の腹痛なのか判断がつきにくいため、自己判断で痛み止めを飲むのはNGです。妊娠の可能性があるタイミングで痛みが気になる場合は、検査を受けるようにしてくださいね。
今まで平気だったものが急に食べられなくなったり、ごはんが炊けるニオイ、コーヒーや香水の香りなど、特定のニオイを不快に感じたりすることもあります。
胸が張る圧迫感で、胸や乳首が痛くなることもあります。生理前によくある症状ですが、生理開始予定日を過ぎてもしばらく続くようであれば妊娠の可能性もあるので、検査を受けることをおすすめします。
肌荒れの症状が出る人もいるでしょう。これは黄体ホルモンが急に増えることで、ホルモンバランスが変化することが原因だと考えられています。
妊娠をしていないときの体温は排卵後に高温期になり、生理がくることで低温期になることを繰り返しています。
しかし、妊娠すると黄体ホルモンが出るので体温が上がり、高温期の状態が続きます。いつもの体温よりも1℃前後体温が高めになるため、だるさを感じることも多いでしょう。
おりものとは、子宮・膣・汗腺から出た分泌物や古くなった細胞などが混じったものです。その量や色は、生理周期の中で変化していきます。
年代によって異なるものの、生理前のおりものは粘り気があり白いことが一般的です。一方、妊娠超初期~初期にもおりものの量が増えますが、乳白色で水分が多く、ニオイはほとんどありません。
また、まれにですが、少しだけおりものに血が混じって、ピンク色や茶色になっていることがあります。これは着床出血と呼ばれ、受精卵が着床したときの傷で起こりますが、2~3日で収まります。
基本的には妊娠超初期~初期には基礎体温が高くなることがほとんどですが、ここで挙げたような症状が出ないこともあります。
自覚症状がないからといって、妊娠していないとは限りません。よくわからないときは、妊娠検査薬で確認してみましょう。
これまで説明した妊娠超初期~初期からの症状があったり、生理予定日になっても生理がこなかったりすると、「もしかして妊娠しているかも!」と思う人もいるでしょう。
しかし、妊娠初期の症状は風邪と似ていますし、ちょっとした体調の変化で生理が遅れることは珍しいことではありません。まずは、妊娠検査薬を使って検査をしてみましょう。
妊娠しているかどうかを知ることに役立つのが妊娠検査薬です。
受精卵が着床すると数日の間に絨毛(じゅうもう)という胎盤のもとが生えてきます。そこから分泌する「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモン」が、ママの尿の中にも出てきて妊娠検査薬に反応します。
しかしこの妊娠検査薬には正しい使用時期があり、一般的には次の生理予定日から1週間後が検査の目安です。これよりも早くに妊娠検査薬を使っても、正しい判定ができない可能性があるので注意してくださいね。
妊娠検査薬で正しく判定できるタイミングより前に検査をすることを「フライング検査」と言います。少しでも早く妊娠しているかどうかを知りたくてしてしまう人もいるようですが、これには注意が必要です。
「hCGホルモン」の分泌は、初めは少量ですが、その後急増し妊娠2〜3カ月でピークを迎えます。フライング検査では、まだ「hCGホルモン」が極めて少量の時に検査することになるため、本当は妊娠している可能性があるのに、検査が早すぎて「陰性」と間違えてしまうこともあります。
また陽性が出たとしても、その後に化学流産*1をした場合、本当は知るはずもなかった化学流産に悲しい思いをすることもあります。
きちんと「hCGホルモン」を検出するためには、妊娠検査薬の正しい検査時期を確認し、しっかりとその分泌量が増える、次の生理予定日の1週間後に検査するようにしましょう。*2
*1 化学流産とは
妊娠検査薬では陽性が出るのに、子宮内に胎嚢が確認されないまま、数日後に生理が始まり血液と一緒に受精卵が体外に排出されてしまう症状のことを言います。
*2 妊娠検査薬には、生理予定日当日から検査できるものもあります。検査薬の取扱説明書を読み、正しい時期に検査してください。
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第2類医薬品
妊娠がわかったら、お腹の中の赤ちゃんが健康に育つようにしてあげたいですよね。これまでの生活習慣が赤ちゃんの発育を妨げる要因となることもあるので、注意しましょう。
妊娠超初期~初期は、お腹の中で赤ちゃんがすくすくと成長を始めている時期です。赤ちゃんの体はこの時期に作られるので、妊娠していることがわかったら、胎児に悪い影響を与えるタバコやアルコールは必ず控えましょう。
医薬品やレントゲンなども影響があるため、控えてください。
妊娠が分かったら、クリニックで妊娠の確定診断をし、日常生活で気をつけることのアドバイスや不安に思っていることなど相談することをおすすめします。また、出血やお腹の張りなどを感じたら、すぐに受診しましょう。
妊娠中は、とにかく不安になることも多くなります。特に妊娠超初期~初期は、安定期までまだまだ期間があるので、いろいろなことが心配になるママも多いのではないでしょうか。
「赤ちゃんはお腹の中でちゃんと育っているかな?」
「今の私の行動は赤ちゃんにとって大丈夫なのかな?」
こんなふうに赤ちゃんを思うために感じる不安もたくさん。特に、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまう流産に不安を感じることも多いと思います。
しかし、早期に起こった流産の多くは、赤ちゃん自体の染色体等の異常が原因と言われています。つまり、卵子と精子が受精した瞬間に決まることがほとんどです。流産の8割以上が妊娠12週未満までの早い時期に起こります。
また、妊娠と診断された人の約15%が流産されたという報告もあり、決して珍しいことではないのです。だからと言って、赤ちゃんを失うことはとてもつらいことですよね。
でもどうか自分を責めないでください。ママの妊娠初期の行動などが原因で流産することは、ほとんどないと言われています。
いかがでしたでしょうか。妊娠は奇跡の連続です。お腹の中の赤ちゃんは日々成長しています。妊娠超初期の症状が始まるタイミングには個人差があり、早い人だと3週目には感じることがあります。
・妊娠超初期~初期によくみられる9つの症状に当てはまる
・生理が遅れている
こんな症状がありますか?
妊娠初期の症状は風邪の症状とよく似ているので、自己判断は禁物です。妊娠検査薬を使って確認してみましょう。ただし、フライング検査をしてしまうと、正しく判定できないこともあるので注意してくださいね。
また、妊娠していることがはっきりしたらタバコなどは控えましょう。
まだまだお腹も大きくないこの時期は周りから見たら、妊婦さんと気づかれにくいこともあります。お腹の中には赤ちゃんがいるんだということを意識して、あまり無理をしないようにしましょう。
心配や気になることがあれば、産婦人科やクリニックで質問して、気持ちをリラックスさせてくださいね。
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