
10月3日、ロートレシピ(大阪梅田・NU茶屋町プラス2階)にて、ロート製薬とハウス食品のコラボ企画「秋野菜を楽しむスパイス体験会」が開催されました。そもそもスパイスとは? どうやって使うの? など、スパイスの基礎知識とともに、家庭でも簡単に取り入れられる活用法をハウス食品のスパイスマスターから伝授いただきました!イベント当日の様子をレポートしながら、今日から使えるスパイス活用法をご紹介します。
<目次>
「薬に頼らない製薬会社になりたい」という想いのもと食事業にも取り組むロート製薬と、「食を通じて、家庭の幸せに役立ちたい」と願うハウス食品が、共同で開催した「秋野菜を楽しむスパイス体験会」について当日の様子をレポートします。
ロート製薬のココロートパーク、ハウス食品グループのCome on House(カモンハウス)の会員様各15組30名をご招待し、スパイスの手軽な活用法を楽しく学べるセミナーを実施しました。

まずは、ロートレシピを運営するロートウェルコートの代表取締役社長・熊澤さんより、ロート製薬の食事業やロートレシピについての紹介がありました。
ロート製薬といえば、目薬やスキンケア商品のイメージが強いですが、実は「胃活」という胃薬から始まった会社です。創業当時から「万病の元は胃にある」と考えて食生活と胃腸の健康に向き合い、野菜の有機栽培やブランド豚の飼育といった一次産業にも取り組んでいます。

今回のイベント会場となったロートレシピは、「おなかの底から元気になれる。」をコンセプトに誕生したカフェ&レストラン。旬の野菜や発酵食品を積極的に取り入れた胃腸や体に優しいメニューを提供するほか、調味料やお菓子を販売するマーケットも併設しています。

ランチ、ディナー、カフェと様々な使い方ができることはもちろん、ウェディングパーティーの2次会など貸し切り利用もできるので、機会があれば是非ご活用ください。

ここからは、いよいよメインイベントのスパイス講座。講師を務めるのは、ハウス食品の社内資格「スパイスマスター」を取得している坪田さんです。
今回の講座で使われたGABAN®は、スパイスを原点とするハウス食品の代表的なブランド。本物の味や香りを生み出す製法や絶妙なブレンドを追求した、プロの料理人も愛用するスパイスです。

参加者のテーブルには、ブラックペパー、ピンクペパー、コリアンダー、クミン、ガラムマサラ、タイム、ローリエの7種類のGABAN®スパイスが用意され、各々が手に取って香りを楽しむシーンもありました。
そもそも、スパイスは木の皮や葉、実、花などすべて植物です。スパイスの役割は、「香りづけと臭み消し」「辛味づけ」「色づけ」の3つ。1種類のスパイスにつきどれか一つの役割というわけではなく、「辛味をつけながら色をつける」といった複数の役割を持つものもあります。代表的なものは下記の通りです。
香りづけと臭み消し……ローリエ、ナツメグ、シナモン、バジル、オレガノ、ローズマリー、タイムなど
辛味づけ……唐辛子、ペパーなど
色づけ……サフラン、ターメリック、パプリカなど
「ローリエは折ることで香りが強く出る」
「サフランはお湯や水で溶かしてから、ターメリックは油(サラダ油やバターなど)をひと回しかけてから料理に使うと綺麗な色がつく」
など、スパイスの特徴に合わせて正しく使用することで、本来の味わいや香りを最大限に引き出すことができます。
ついそのまま料理に加えてしまいそうですが、それぞれの特徴を理解して、ひと手間かけることも大切なんですね。

また、スパイスを使う上での注意点も。スパイスは湿気や熱に弱いので、鍋などに直接ふりかけるのはNG。これ、やりがちですよね。また、電子レンジやオーブンで加熱するときは香りが飛びやすいので、少し多めに使うといいそうですよ。
最後に、スパイスマスターからメッセージが。
「スパイスは恐れず大胆に!ただし、使う量は控えめに」
スパイスの魅力を楽しむコツは“適量”!一度にたくさん使うより、適量を心がけて、楽しいスパイスライフを満喫しましょう。

講座終了後は、GABAN®のスパイスを使用したオリジナルコラボメニューが参加者の皆さんにふるまわれました。ロートレシピの杉若料理長が、この日のために監修したスペシャルランチです。

3種のデリ。左から
「生ハムとピーマン、人参のキャロットラペ」
「はじまり屋ビーツのルビーポテトサラダ」
「高野豆腐と蓮根のキノコガーリックマリネ」
スパイスを加えた温かいスープに続いて登場したのは、彩り豊かな3種のデリ。もちろんすべてにスパイスが使われていて、「高野豆腐と蓮根を和えたキノコガーリックマリネ」にはタイムを、「ビーツを使ったポテトサラダ」にはガラムマサラを、「生ハムとピーマンを加えたキャロットラぺ」にはコリアンダーを合わせています。
タイムは爽やかな香りが特徴で、魚料理にもよく合うそうですよ。

南ぬ豚(ぱいぬぶた)の網脂ハンバーグ。左の小皿に入っているのがデュカ
パイナップルを食べて育ったロート製薬のブランド豚「南ぬ豚(ぱいぬぶた)」のハンバーグには、デュカを添えて。デュカとは、ローストしたナッツをはじめ、ごま、スパイス、塩などを混ぜ合わせた中東発祥のミックススパイスのことで、オリーブオイルと合わせてパンに塗ったりヨーグルトに入れて食べたりすることもあるそうです。ちなみに、この日のデュカは、コリアンダーやクミンがミックスされていました。
ヘルシーなラインアップながらもしっかりとボリュームがあり、男性の参加者にもご満足いただけたようでした。
イベント終了後、参加された皆さんに感想を聞いてみました!

母娘で参加されたOさん
「実はスパイスってクセが強くて苦手だったのですが、今日いただいた料理はどれも美味しくて、特にマリネが気に入りました。ロートレシピは以前から気になっていたお店だったのですが、いつも人がいっぱいでなかなか入れず……。なので、ようやく来ることができて嬉しかったです」(娘)
「カレー以外にほとんどスパイスを使ったことがなく、もっと他の活用方法を知りたい!と思って応募しました。特に興味を持ったのはデュカ。ブレンドの内容は好みによって変えればいいそうなので、ハウス食品さんのホームページを参考にしながら自分なりのデュカを作ってみようと思います」(母)

イベント仲間のMさん(左)、Sさん(右)
「二人とも食にもスパイスにも興味があるので、“サラダにかけて使うのは正解だったね”とか“ピンクペパーがウルシ科だったのは知らなかった!”と、スパイス講座の内容で盛り上がりました。美味しい食事もいただけて、とっても満足です」(Mさん)
「普段から健康に気を遣った食事を心がけているので、今日の講座はとても勉強になりました。自宅の庭でタイムを育てているのですが、高野豆腐と合わせてマリネにする発想はなかった!高野豆腐を買ってもすぐ余らせちゃうので参考にさせていただきますね」(Sさん)

友人同士で参加したWさん(左)、Sさん(右)
「スパイスは難しそうでなかなか手を出せずにいたのですが、講座を聞いてもっと気軽にチャレンジできそうだなと思いました。例えば、今日のデザートとして出てきたバニラアイスにコリアンダーをかけることをおすすめしていたので、試してみたら本当に美味しくて。これなら私もすぐにマネできそうです」(Wさん)
「スパイスはいろいろと買いそろえていて、ガラムマサラやコリアンダーも自宅で使っていますが、ポテトサラダやキャロットラぺなどの副菜に合わせたことはなかったので、新しい使い道を知ることができました。ロートレシピに来たのは初めてですが、女子会にも使えそうでいい感じです!」(Sさん)
参加者の中には、「ブラックペパーしか使ったことがない」というスパイス初心者もいれば、「自宅で育てている」という上級者も。皆さん食やスパイスに興味津々で、食事中も積極的に質問されている姿が印象的でした。

今回は初心者向けの講座内容でしたが、知れば知るほど奥深いのがスパイスの世界。いつもの料理にちょっと加えるだけで、どんどん新しい美味しさに出合えるはずです。美味しく食べて、充実した生活を送っていきましょう!
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