サンダルから白く荒れた肌が見えて恥ずかしい思いをしたり、ストッキングを突き破るほどの破壊力をみせたり。油断するとすぐガサガサに荒れてしまう“かかと”の悩みは尽きません。
ココロートパークの掲示板でも、女性なら誰もが共感できるようなエピソードがたくさん寄せられました。
「かかとがとにかく硬くてガサガサしています。しっかりと削っているのですが…」(デルフィニュームさん)
「かかとケアを忘れて、出かける直前にサンダルを履けないことに気付いて焦ったことがあります」(nekoさん)
「かかとがカチコチで、友達の家でのお泊りの時、靴下を脱ぐのがとても恥ずかしかったです。ちゃんとケアしておけば良かった」(ことねさん)
「居酒屋の座敷で靴を脱いだ時に、かかとの部分からストッキングに電線が…!」(ネネさん)
※『ココロートPark』トークルーム募集No.4「かかとに関する困ったエピソードや、かかとのケアについて知りたいことを教えて!」より抜粋
このように、一年を通して女性を困らせるガサガサかかとですが、どうにも見過ごせないのはやっぱり冬。靴下やタイツで隠せても、歩いた拍子にピキッとひび割れて出血したり、痛みまで発症することも。
そこまでひどくなると治すのは大変だから、ガサガサかかとに気づいたら、速やかにケアしたいですよね。
そこで、かかとがガサガサになってしまう原因や、おすすめのケア方法について、ロート製薬の研究員に聞いてみました。
教えてくれたのは
ロートネーム:ぐっち
痒み止めを中心とした医薬品開発に7年間携わる。皮膚疾患で苦しむ方が一人でも減るように日々研究に取り組んでいる。趣味はドラッグストア巡りで、新製品のチェックは欠かさない。
放置しておくと、誰もがガサガサ状態に陥りやすいかかとは、体の中でも少し特殊な事情を持つ部位。そのため、事情をしっかりと把握した上で、原因にアプローチした対策をとる必要があります。
汗をかきやすいので実感しにくいかもしれませんが、実は足の裏には皮脂腺がありません。つまり、皮脂が分泌されず、バリア機能が損なわれやすい状態です。そのため、特に空気が乾燥している冬はうるおいを奪われやすく、かかとはもちろん、足の裏全体が乾燥しやすい環境にあるのです。
立つ、歩く、走る、どの行動においても、体重をしっかり支えてくれる役割を持つかかとですが、全体重を支えるということは、言い換えれば圧迫されるのと同じ。立っている間中、あるいは歩く・走るたびに圧迫された状態が続くのですから、かかとにしてみればかなりの負担です。クッション性の高い靴を履いていれば少しはましかもしれませんが、衝撃が直接伝わるような底が硬い靴や、体重がピンポイントでかかりやすいヒールを履く機会が多いと、なおさら大きな負担がかかってしまいます。
ギュッと締め付けるような窮屈な靴やヒールは足を圧迫しがち。それなら逆に、ゆったり楽に履ける大きめの靴なら大丈夫かと思えますが、これもかかとにはよくないのです。歩くたびにカパカパと脱げてしまう靴とかかとが擦れるのが大問題。靴だけでなく、ストッキングやタイツ、靴下が擦れるのも、かかとに刺激を与えてしまいます。
外的刺激が多いほど、皮膚を守るために角質は分厚く・硬くなっていきます。もともと乾いて硬くなりがちなかかとの角質が、上記のような様々な刺激を受けてより厚く硬くなると、ますます水分が届きにくい状態に。すると、さらに乾燥が進んで硬くなって・・・。こうなると、悪循環に陥ってしまいます。 角質が分厚く・硬くなることを“角化症”と言いますが、まさに、かかとは角化症が起きやすい部位。3つもの事情が絡み合って、頑固なコチコチかかとが育ってしまうのです。
かかとのお手入れに保湿は大切なケア方法ですが、ガサガサ・コチコチに分厚くなったかかとには、それだけでは物足りないところ。一時的に表面は落ち着いたとしても、“ふっくらやわらか肌に”とはいきません。かかとケアは、まず硬くなった角質を取り除くことが大切なんです。
よく実践されている、やすり(軽石やリムーバー等も同様)で角質を削り取る方法は、手っ取り早くて便利に見えますが、実は注意が必要です。硬くなった角質だけを上手に除去できれば問題はないものの、削りすぎは皮膚を傷めて角化症を進める可能性があります。
そこでおすすめなのが、無理やり角質を除去するのではなく、硬くなった角質に水分を引き込みながら、やわらかな状態へと導いてくれる、「尿素」を配合したケアアイテムを使う方法です。これだと無理に角質を除去することによって皮膚を傷める心配もありません。
第3類医薬品
誰でも失敗なく・簡単に、コチコチかかとをお手入れするためのアイテムが『メンソレータムやわらか素肌クリームU』です。高い保湿力と角質柔軟効果を持つ尿素※1を20%も配合したこのクリームは、やすりで削る手間も必要なく、塗り込むだけで、硬くなったかかとはもちろん、ガサガサになった手荒れ、黒ずんだひざ・ひじも、元のやわらかな肌へと戻してくれる医薬品。高浸透処方によって、硬くなった皮膚へも尿素がしっかり染み込みます。さらに、ワセリンベース※2だから、肌の水分を逃さずうるおいを閉じ込め、ビタミンE誘導体※3が血行を促進し、代謝を高めます。硬く分厚くなった角質をやわらか肌に導く角質柔軟処方で、しっとりふっくらとした素肌へ。
基本的にはいつでも使えるクリームですが、おすすめなのはお風呂上り。角質がやわらかくなっている状態で塗り込むと、浸透を高めてくれて効果的ですよ。
※ 1 角質軟化剤
※ 2 添加物
※ 3 トコフェロール酢酸エステル ビタミンE誘導体(血行促進剤)
「かかとは、普段は目につかない箇所だし、タイツを履けば大丈夫」なんて安心してケアを怠ってはいませんか?
特にこれからの季節、空気がますます乾燥することで、かかとの乾燥も助長され、角化症が起きる危険性がアップ。かかとの角質が分厚い・硬いと感じた時は、日常的なケアを心がけ、本来の“美人かかと”を手に入れましょう!