「しっかり顔を洗っているのに、どうして…」と、多くのティーンを悩ませる、ニキビや毛穴、テカリなどの肌トラブル。10代は、成長にともなって性ホルモンの働きが高まる時期。そのホルモンによって皮脂分泌が過剰になってしまうので、ニキビができたり毛穴が詰まったりしやすいのです。ただし、原因がある程度分かっているため、対策を打ちやすいのも事実。ポイントさえ押さえればスキンケアで防ぐことも可能です。
そこで今回は、悩めるティーンのために肌の専門家が解説!10代に必要なお手入れを、ファーストスキンケアに必見の情報とともにご紹介します。ぜひお子さんの肌悩みに合ったケアを教えてあげてくださいね。
<目次>
この人に聞きました
お肌の専門家 ロートネーム:うえまっちゃん
社内教育に加え、販売店様向けに製品情報をお伝えする学術担当。子ども優先で自分の時間が取れず、スキンケアを時短した経験も。「肌の専門家として疑問にお答えします!」
10代の男女ともに多くみられる4つの肌悩みは、どれも“過剰な皮脂分泌”が関係しているものの、必要なお手入れは異なります。それぞれの原因を知り、悩みにあったケアを始めましょう。
【トラブル1:ニキビ】
中高校ぐらいの時期は、おでこや鼻の周りなどにニキビがたくさんできてしまいがち。ニキビに悩むお子さんも多いのですが、思春期と呼ばれるこの時期のニキビ(=思春期ニキビ)は、ホルモンの働きによる”皮脂の分泌過剰”が主な原因。身体が成長する上で仕方がないことなのです。
◆思春期ニキビ対策は、やさしい洗顔とアクネケア
思春期ニキビは、皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まり、溜まった皮脂をエサに毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症が起きた状態。そんな思春期ニキビを防ぐため・悪化させないために、3つのポイントを押さえましょう。
①洗いすぎ厳禁!洗顔は泡でやさしく1日2回
ニキビができると、早く治そうとギュッと力を入れて何度も洗いたくなりますが、それは危険!肌本来のバリア機能が壊れることで、かえってニキビが悪化してしまいます。洗顔は汚れを泡で吸着して落とすものなので、ゴシゴシ洗いは不要。たっぷりの泡でやさしく洗うのが鉄則です。
また、洗いすぎは肌の乾燥を招くので要注意。肌に負担をかけないよう、洗顔は1日2回まで。泡で出てくるタイプや、うるおいを守って洗える弱酸性の洗顔料を選ぶのもオススメです。
②洗顔後はすぐ保湿&殺菌でニキビ予防
10代の若い肌も、洗顔後は水分が逃げやすい無防備な状態。水分と皮脂のバランスを整えるためにも、うるおい補給が必要です。化粧水や乳液を使う際は、油分が多いとニキビが悪化することもあるので、「ニキビ肌用」、「脂性肌用」のものが最適です。アクネ菌の殺菌効果があるものを選べば、二キビ予防にもつながります。
③ニキビは触らない&絶対つぶさない!
消してしまいたい気持ちは分かりますが、ニキビをつぶすのは絶対NG。刺激を与えることで炎症が悪化し、痕になってしまうことも。ニキビはできるだけ触らないのが基本。もし洗顔中につぶれてしまっても、それ以上触るのはやめましょう。
<オススメのスキンケア>
●メンソレータム アクネスシリーズ
ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、きれいな肌を目指すスキンケアシリーズ。殺菌&抗炎症成分配合でニキビを防ぎ、気になる赤みも抑えます。うるおい成分、ビタミンC誘導体も配合しています。
【トラブル2:黒ずみ毛穴】
たくさんの黒ずんだ小鼻の毛穴が、いちごのツブツブに似ていることから“いちご鼻”とも呼ばれる黒ずみ毛穴。黒い点が目立ちやすく、一度除去しても、また目立ってくる悩ましい存在です。
◆間違った対策が炎症を起こし、色素沈着にも!?
プツプツ目立つ黒い点。その正体は、過剰に分泌された皮脂で毛穴が詰まり、そこにできた角栓が酸化して黒ずんでしまったもの。頑固でなかなか取りづらいですが、無理やり取ろうとするのは逆効果です。
①ニョロッと押し出すのはトラブルの元!
「爪で押し出して、ニョロッと角栓が取れるとすっきりする」。そんな経験をした方も多いのでは?確かに、角栓が取れると黒ずみを解決できたように感じますが、毛穴にはダメージ大!炎症を起こしたり、色素沈着を起こしてシミになってしまうかも。習慣になっている人は今すぐやめましょう。
➁蒸気の多いお風呂で洗顔を
角栓は、古い角質と酸化した皮脂が混ざって固まったもの。固く毛穴に入り込んでいるので、強い力でゴシゴシ洗っても角栓は取れず、摩擦で肌を刺激するばかり。そんな頑固な角栓には、お風呂での洗顔が効果的です。肌が温まり、蒸気で毛穴がゆるんで角栓が取れやすくなった状態が狙い目。たっぷりの泡でやさしく洗い、手でぬるま湯をかけて流しましょう。ただし、次の2点にご注意を!
[お風呂洗顔の注意点]
1.シャワーを直接顔に当てないこと
実はシャワーの水圧は肌には強すぎて、直接当てると負担をかけがち。必ず手でお湯をすくって顔にかけるようにしましょう。
2.お湯の温度はぬるま湯で
肌にとって、体温より高温のお湯は乾燥の元。皮脂を取り過ぎたり、うるおいを保つ成分が流れ出やすいので、32~33℃ぐらいのぬるめの温度をキープ。
③毛穴にも保湿が必要
角栓の元である古い角質は、肌のターンオーバーが乱れることでたまりやすくなります。乾燥はその一因なので、毛穴のためにも保湿しましょう。化粧水を顔全体に馴染ませた後、気になる毛穴には指でやさしく重ねづけしたら、うるおいにフタをするように乳液を。ベタつきが気になる肌は、つける量を減らしたり、さっぱりタイプを選ぶといいですね。
<オススメのスキンケア>
●メラノCCシリーズ
“ビタミンC”をコンセプトとした人気シリーズ。ロート製薬独自の技術で、安定して配合したピュアビタミンC※を角層の奥まで届けます。
※アスコルビン酸(活性型ビタミンC:誘導体ではないビタミンCのこと)
【トラブル3:乾燥】
一般的にはベタつきやすい年代ですが、肌の乾燥を感じる10代も多数。皮脂分泌が多いのに乾燥するのは、“洗いすぎ”や“洗顔後のお手入れ不足”が原因かもしれません。そんな人は、今こそファーストスキンケアを始める頃合いです!
◆乾燥を感じたら、スキンケアの始めどき
①洗顔を見直してみる
洗顔はスキンケアの基本。やさしく洗うことが大切ですが、知らない間に肌に刺激を与えていることも多いので、正しい洗顔を身につけましょう。
<正しい洗顔方法> ※洗顔は1日2回までが鉄則です。
1.手を清潔にする。
2.健康な素肌と同じ“弱酸性”の洗顔料を使う。
3.たっぷり泡立てる。
4.肌をこすらず、泡で肌を包むようにやさしく洗う。
5.体温より低い温度のぬるま湯を、手でかけて洗い流す。
(シャワーを直接肌に当てない)
6.タオルで包み込むように、やさしく拭く。
➁化粧水・乳液で保湿する
せっかくきちんと洗顔しても、肌が整うかは、その後のお手入れ次第。洗いっぱなしで放置すれば、肌から水分がどんどん逃げてしまいます。化粧水でたっぷり肌に水分を与え、うるおいにフタをするように乳液で肌を整えましょう。乾燥はトラブルの元。保湿はすべての肌に必要です。
<オススメのスキンケア>
●肌ラボ極潤シリーズ
1gで6Lもの水分を抱え込むうるおい成分、ヒアルロン酸を配合。こだわりの保湿力で、しっとりするのにベタつかない、もちもちのつや肌へ導くシリーズです。無駄なものは入れない、シンプルな処方も魅力です。
【トラブル4:テカリ・ベタつき】
皮脂分泌が多い10代の肌は、テカリやベタつきと隣り合わせ。特におでこや鼻などのTゾーンはテカリやすく、目立つので恥ずかしいと悩む方も多いようです。
◆洗顔とスキンケアで上手に皮脂をコントロール
①洗顔料で余分な皮脂をしっかりオフ
テカリ・ベタつきの正体は皮脂=油なので、水では落ちません。幼いお子さんは水(お湯)だけで洗っている場合もあるので、きちんと洗顔料を使うことがテカリ対策の第一歩。たっぷりの泡で余分な皮脂をやさしく洗い流しましょう。
➁余分な皮脂を吸着するパウダー入りアイテムを
10代がテカリ・ベタつきのない肌を目指すには、洗顔にくわえて、皮脂吸収パウダー配合のスキンケアを取り入れるのが効果的。過剰な皮脂を吸収してくれるので、日中の肌をサラサラに保てます。ただし、皮脂を抑えるばかりでは、肌が乾燥し、別のトラブルにつながる場合もあるので、皮脂をコントロールしながら保湿できるアイテムを選びましょう。
<オススメのスキンケア>
●カラミーシリーズ
2023年8月に発売となったロート製薬の新スキンケアブランド「カラミーシリーズ」は、余分な皮脂を抑えるキー成分・カラミンパウダー(吸着剤)を配合。テカリや皮脂をコントロール※して、なめらかなマット肌へ導くローションとジェルの2種類のラインナップ。うるおいを与えて、肌のざらつきや肌荒れも防いでくれます。
※ カラミン(吸着剤)
・「カラミーシリーズ」についてもっと詳しく知りたい方はこちら
10代にとって肌トラブルは、深刻な悩みにもなりうる一大事。まだまだスキンケアの知識が少ないお子さんも多いので、大人がアドバイスしながら、肌悩みに合ったファーストスキンケアを始めてくださいね。皆さんが肌に自信を持って、いきいきとした生活が送れますように♡