子どもの肌はデリケートと聞くけれど、実際はどうなの?
自己流でスキンケアしているけれど、間違っていないかな…?
大切なわが子のことだからこそ、さまざまな不安や疑問が頭をよぎりますよね。
そこで、ココロートパークでは“子どものスキンケア”についてクローズアップ!
第1弾では、子どもの肌と乾燥の関係や、保湿ケアのポイントついてわかりやすくご紹介いたします。
お子さまの肌を健やかに育むために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
<目次>
いくつもの層からできている私たちの肌。
その一番外側の「角質層(かくしつそう)」には、肌のうるおいを守り、バリア機能を支える大切な3つの保湿因子があります。
―皮脂膜
皮脂と汗が混じり合ってできる皮脂膜は、天然のクリームやオイルのような存在です。
肌の表面を覆い、うるおいを閉じ込め、外部の刺激から肌を守ります。また、皮脂膜にはpH調整機能もあり、肌を弱酸性に維持します。
―天然保湿因子(NMF)
天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)は、角質細胞の中に存在し、水分をつかまえて保持する役割があります。
細胞がうるおいを保つために欠かせない存在です。
―細胞間脂質(セラミドやコレステロールなど)
角質細胞はレンガのようにきちんと並んでおり、そのすき間を埋めているのが細胞間脂質です。細胞間脂質は、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸などで構成されており、なかでもセラミドが約50%を占めています。
このセラミドを中心とした脂質が、水分を挟み込みながら何層にも重なり、肌のうるおいをしっかり守ります。
これら3つの保湿因子が減ったり、構造が乱れてバリア機能が低下してしまうと、肌の中で水分を保つことができなくなり、肌が乾燥してしまったり、外からの刺激の影響を受けやすくなってしまいます。
すべすべ、きれいな肌というイメージの子どもの肌ですが、実は大人と比べて乾燥しやすくとてもデリケート。その理由は、肌のうるおいを守る力がまだ未成熟だからです。
―皮脂が少ない
子どもはホルモン分泌が少なく、皮脂を作る皮脂腺も未発達。
そのため、肌を守る「皮脂膜」をしっかり作ることができません。
―角質層が薄い
子どもの肌は、大人に比べて角質層が薄く、バリア機能もまだ十分に発達していません。
これらの理由から、子どもの肌はうるおいが逃げやすく、外からの刺激にも弱い状態です。
また、かゆみを我慢できず掻くことで、肌のバリア機能がさらに壊れてしまう悪循環も起こしやすいのが特徴です。
一般的に、子どもの皮膚が大人と同じように成長するのは6歳ごろと言われています。
肌のうるおいを守る力が成長するまでは、丁寧なスキンケアでサポートしてあげたいですね。
肌が乾燥すると、カサカサするだけでなく、さまざまな肌トラブルの原因になります。
特に子どもの場合は注意が必要です。
―かゆみが生じやすくなる
乾燥肌では、かゆみを伝える神経(C-線維)が肌の表面近くまで伸びてきてしまいます。すると、外部からの刺激に対して敏感になり、衣服のこすれなど、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなります。
また、かゆいからと掻いてしまうと、バリア機能がより壊され、C-線維がさらに伸びる…
こうして、「かゆみの悪循環」に陥ってしまいます。
―アレルゲンが侵入しやすくなる
乾燥によってバリア機能が弱まると、ホコリや花粉、ダニ、汗などのアレルギーのもと(アレルゲン)や、細菌が肌の中に入り込みやすくなります。
これが刺激となり、湿疹やアトピー性皮膚炎などの炎症を引き起こす原因になることも。
乾燥肌を防ぐことが肌トラブルの予防に!
放置せず、早めのケアを心がけましょう。
うるおいを守る力が未熟な子どもの肌の乾燥から守るには、日々のスキンケアでバリア機能をサポートしてあげることが大切です。
肌を乾燥から守るスキンケアのポイントをご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
☑ 肌への摩擦を極力減らす
ゴシゴシ洗いで肌に摩擦を加えると、バリア機能を壊してしまいます。
肌を洗う時は、たっぷりの泡を使って、やさしく手で桃をなでるような気持ちで洗いましょう。
タオルを使う時も「拭く」のではなく、「吸水させる」イメージで。こすらず、肌にやさしく押し当てて水気を取るのがポイントです。
☑ お湯の温度に気をつける
お湯の温度が高すぎると、肌に必要な皮脂まで流れてしまいます。38~40度のぬるめのお湯で入浴やシャワーをするのがおすすめです。
☑ こまめな保湿
肌にうるおいを与え、バリア機能を助ける「保湿」をこまめに行いましょう。
特に水分が蒸発しやすいお風呂上りは、1秒でも早く!
また、保湿剤は衣服のこすれなどで落ちやすいので、お風呂上りだけでなく、1日に2~3回塗り直す習慣をつけましょう。
例えば、おむつ換えの時やおやつの後など、タイミングを決めておくと、忘れずに続けやすくなります。
開発員パパ ロートネーム:まっすー
乾燥しやすい子どもの肌を守るには、バリア機能をサポートしてくれる保湿成分を選ぶことがとても大切です。
特におすすめなのが、次の3つです!
もともと肌の中にあり、肌のバリア機能を支える重要な成分です。
しかし、乾燥肌ではこのセラミドが不足しがちに。
セラミド配合の保湿剤は、角質層にうるおいをしっかり閉じ込めて、バリア機能をサポートします。
1グラムで6リットルもの水分を抱え込む、抜群の保水力をもつ成分です。
肌の表面にたっぷりとうるおいを蓄え、乾燥を防ぎます。
水分を引き寄せ、肌を乾燥から守る働きがあります。
分子量が小さく、角質層まで届き、しっとりとした肌を保つのにおすすめです。
※すでに炎症やかゆみがある場合でも、保湿剤の使用は皮膚のバリア機能回復や症状の緩和に有効です。ただし、症状が強い場合や改善しない場合は、自己判断せず皮膚科医に相談し、必要に応じて適切な治療薬と併用しましょう。
いかがでしたでしょうか。
子どもの肌は、大人よりもうるおいを守る力が未熟で、とてもデリケート。
乾燥はかゆみや肌トラブルのもとになるため、毎日のスキンケアでバリア機能を守り、うるおいをしっかり補うことが大切です。
健やかな子どもの肌を育てるために、この記事がお役に立てれば嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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