さっきまで元気だったのに、乗物に揺られるうちにだんだん気分が悪くなって・・・。「乗物酔い」は、せっかくのお出かけを台無しにしてしまいがち。移動手段を考えるだけで憂鬱になったり、いつもは平気なのに酔った人につられて気持ち悪くなってしまったなんて経験はありませんか?そんな誰にでも起こりうる乗物酔いですが、実はちょっとしたことに気をつけたり、手軽な対策を取るだけで予防できることも多いのです。ロート製薬が行ったアンケート※1でも、乗物酔い経験者が様々な対策を取っていることがわかりました。そこで、安心してお出かけを楽しむために、みなさんの乗物酔い対策を大公開!合わせて、ロート研究員がオススメする対策もご紹介します。
※1 2019年6月ロート製薬調べ N=5871
ロート製薬が行ったアンケート※1では、なんと8割以上の方が、乗物酔いを経験したことがあると回答。大多数の方が酔い止めの薬を利用しているようですが、薬と合わせて、あるいは薬を使わずに自己流の対策をとられている方も多く見られました。その対策は、昔から言われていることから、「えっ?!」と驚くような方法まで多種多様。その興味深い方法を一部ご紹介しましょう。
※1 2019年6月ロート製薬調べ N=5871
つらい経験から導き出した、視覚・聴覚・嗅覚に働きかける方法が多く見られました。
酔いやすいお子さまへの予防法は、リラックスさせたり、気を紛らわせようとする方が多いようです。
こちらは大人でも子どもでも、対処法にそれほど違いはないようです。
ご紹介したのは、みなさんが実践されている対策のごく一部ですが、ご自身の経験と重なるものはありましたか?
でも乗物酔いは、ムカムカこみ上げてくる吐き気が大きな問題なのに、みなさんが実践されている方法は、胃とは関係なさそうなものが多数。これはどうしてなのでしょう?
酔い止め薬の開発にも携わるロート研究員に、乗物酔いの気になる疑問について聞いてみました。
教えてくれたのは、
ロートネーム:たっちゃん
胃の不調による吐き気は、胃の動きが悪いために消化不良を起こしたり、アルコールなどの飲み過ぎで胃に炎症が起きることで、身体が防御反応を起こすことで生じます。 一方、乗物酔いによる吐き気は、神経伝達が異常になることが原因です。脳が混乱し、脳幹にある嘔吐中枢が刺激されることで吐き気が生じるのです。つまり、胃が直接的な原因ではないので、胃薬では乗物酔いに対する効果は期待できません。ただし、満腹で酔ってしまった方には、消化を促すような胃薬が効く場合もあります。
乗物酔いにはたくさんの原因があります。
例えば、脳が記憶している情報と、今、目や耳、筋肉などから伝わってくる情報が異なる時に、情報のやり取りに混乱が生じることも原因の1つ。私たちは自分の身体の位置や状態を、目や筋肉からの感覚情報によって認識し、それに合わせてバランスを保っています。ところが、波に揺られる船や不規則なカーブを繰り返す車など、日常生活ではあまり体験しない揺れの中にいる状態は、脳が記憶している感覚情報のパターンにないので、正しい認識ができません。その結果、感覚が混乱し、自律神経反射によって乗物酔いが発生してしまうのです。
この他、心理的な不安や緊張で交感神経が興奮することでも、乗物酔いが発生します。
一般的に乗物酔いは、その発生に関係が深い内耳という器官が未発達な3~4歳までは少なく、成長とともにいろいろな経験が増え、脳の記憶も増えてくる12~15歳で最も多く発症すると言われています。データによると小・中学生の約40%が乗物酔いを起こしやすいと言われていますが、加齢とともに内耳の感度が低下するので、大人になるほど比率は下がり、50歳以上ではほぼ発症しないと言われています。また、その乗物に慣れると、改善することもあるようです。
巷で言われる乗物酔いに利くといウワサについて、いくつかピックアップして検証してみました。
ホントです!反対向きに座ると、体は後ろ方向に進んでいるのに、目からの情報は前に進むので、脳が混乱してしまうのです。
データがある訳ではありませんが、その通りです。強い光などで神経が興奮することを防ぐだけでなく、目から入る情報量を減らしてくれるので、サングラスは有効なんですよ。
ホントです!食後は胃腸の活動か活発になるので酔いやすくなります。ところが、空腹でも、胃腸を刺激しやすい状態になるので酔いやすいんです。適切な食事量で、精神状態を安定させることが大切です。
個人的感想ですが○です。スッキリしたミントのガムなどはリラックス効果もあり、精神を落ち着かせてくれると思います。
乗物酔いを防ぐには、体調を整えておくことが大切です。疲労や睡眠不足、胃腸障害や2日酔いは避けてほしいですね。心配な方は、乗物に乗る30分前に酔い止めの薬を飲むことをオススメします。
また、酔ってしまった時は、酔い止めをすぐ飲むことに加えて、遠くを見たり、軽く目を閉じたり、シャツやベルト、下着などの締め付けを緩めてリラックスするのもいいですね。換気をするなど、気分転換も効果的です。
販売名:パンシロントラベルSP
第2類医薬品
乗物酔いの予防にも、酔ってしまった後にも効く「パンシロントラベルSP」は、水なしで服用できるチュアブルタイプ。乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛に、作用の異なる3種類の有効成分をバランスよく配合しています。一般的に乗物酔いに効果的な成分は、チュアブル剤にすると苦味を感じやすいのですが、苦味をほとんど感じず、“パンシロン”らしいスーッと爽やかな飲み心地になるよう工夫しています。
お子さまにも飲みやすいオレンジ味の小さな錠剤で、PTP包装なので、乗物酔いが心配な方は、かばんや財布に入れていつも持ち歩いていただくのもオススメです。
乗物酔いは、薬を服用したり、体調を整えたり、乗っている時の過ごし方に気をつけるなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。乗物酔い対策をしっかり実践して、長距離移動の旅行でも楽しんでくださいね♪