製剤や容器、人々のニーズに関するたゆまぬ研究をしつづけて100年以上。時代に合わせて常にアイケアの習慣を啓蒙・提案しつづけてきた、ロート製薬のアイケアの歴史をご紹介します。
日露戦争終結後、眼病トラホームの流行もあり、目薬の需要が高まる中『ロート目薬』が発売されました。『ロート目薬』は、教師や医師、会社員などの新しく形成された知識層にも支持され「シマズイタマヌ ロート目薬」のキャッチフレーズとともに一世を風靡しました。
それまでは目薬の容器と点眼器は別々になっていることが一般的でしたが、ロート製薬は目薬の容器と点眼器を一体化した滴下式の容器「両口点眼瓶」を開発しました。このロート自動点眼器は新案特許を取得、“新しい発明”と謳われ全国一斉に発売されました。一体型という画期的な容器と相まって、『ロート目薬』は一躍トップブランドに躍り出ました。
ロート製薬の社名の由来は、ロートムント博士から誕生した1909年発売の『ロート目薬』。当時の製薬業界では創業者の名前を社名とすることが一般的でしたが、知名度もあり、事業の柱であった『ロート目薬』の商品名をとり、社名もロート製薬株式会社と名づけました。
戦後の経済復興により衛生状態が良くなると、目薬は治療目的から目の健康を考える保健目的へとその役割を拡げていきました。この変化に対応し、「疲れ目」に効果を発揮するビタミンAを配合した『新ロート目薬』を発売。「疲れ目ケア」という習慣を広め、目の健康維持に役立つ商品として高度成長期の人々に支持されました。
充血・疲れ目などにつかえるマルチな目薬「V・ロート」を開発。当時、栄養剤の有効成分として注目されていたアスパラギン酸塩に着目し、目の細胞を賦活化する効果を実証していち早く配合しました。点眼のしやすさを考慮し、ガラス瓶ではなくロート史上初のプラスチック製の角型容器を採用したのも特徴です。目に心地いいさし心地、効能、容器といった様々な点が支持を集め、ロート目薬のフラッグシップ商品となりました。
「V・ロート」シリーズのDNAとなる、金冠キャップを採用
清涼感が強く、目の覚めるような爽快感が感じられることを追求した目薬。若者市場の開拓を目指し、パッケージや容器のデザインもそれまでになかった斬新かつスマートなものとしました。
若い女性ターゲットを意識した目薬。かわいらしい容器のフォルム、華やかな香りにもこだわりました。
IT時代到来。肩こりの湿布薬などからヒントを得て、目の凝り固まった筋肉をほぐして、目の疲れを癒したいという想いから、「ピント調節筋」に働く目薬として開発しました。
ドライアイ(乾き目)の流行に対応し、今までにない超高粘度の薬剤技術を製剤化するのに成功。約60倍※1のとろみのある薬液が瞳のうるおいをキープし、目の乾きに効果的です。
※1「ロートアイストレッチ」との比較
発売ゲームや受験など、子供の目をとりまく環境の変化に対応した目薬です。
新容器・極小ノズルと、粘度約400倍※2の極小の一滴による未体験のさし心地を実現しました。
※2「ロートジーコンタクトa」との比較
ものを見る力は、5つの要素(網膜、毛様体筋、水晶体、角膜、血流)などで支えられていますが、年齢とともに低下してしまいます。そこで、網膜に働きかけ、見る力の維持をサポートする機能性表示食品(サプリメント)を発売しました。
長年に渡るアイケア研究の知識や技術を集結して注ぎ込み、時代とともに変わりゆく複雑化した現代の疲れ目の原因に多角的にアプローチする目薬を開発。そして、「休みたくても休めない、蓄積していくツラい疲れ目に、国内最多の有効成分を配合したロート史上最もプレミアム※4な一滴にたどりつきました。
※3:ロート内目薬最多成分数配合
※4:一般用眼科用薬製造販売承認基準内最多有効成分配合