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眼科医が教える!子供の「視力低下」に関する新常識

近年近視になる人が増加している原因は、スマホやパソコンなどデジタル機器の普及では?と思われるかもしれませんが、実はそれだけではないことが最新の研究によって明らかになってきました。あなたの常識が変わるかもしれない、そんな近視の話をお届けします。

鳥居秀成先生

この先生にききました!

慶應義塾大学医学部 眼科学教室
鳥居秀成 先生

ホントはどうなの? 「子どもの近視・新常識!」

常識①

スポーツする子に近視は少ない?
× そうとは言い切れない。ただし、屋外で遊ぶ時間が目にいい効果をもたらす。

近年、近視を防ぐ方法として、運動量よりも光を浴びる量が重要であると考えられており、その可能性を示唆する検証結果もあります。野球やサッカーなど屋外スポーツをする子と、バスケットボールやバレーボールの屋内スポーツをする子とでは近視に対する抑制力は違ってくるといえるでしょう。

常識②

長時間勉強していると目が悪くなる?
△ 最新の研究では、そうとは言い切れない事も。

暗いところでの読書、勉強のしすぎなどが、近視の原因のひとつであるのは確か。でも、それだけでは無いことが最新の研究で分かってきました。近くを見ていても、屋外活動時間が長ければ近視のリスクは低くなるのです。
ちなみに鳥居先生が教えられている慶應義塾大学の医学生は、ほとんどが近視だそうです。
近視でない数名の学生に話を聞いたところ、子供の頃に屋外でサッカーや野球をしていた人が多いようです。勉強で近くを見ていても、屋外での活動が長かったので近視にならなかった可能性があると考えられます。

常識③

両親ともに近視だと、子どもも近視になる?
△ そうとは言い切れない。2時間の外遊びでリスクが低下する。

昔から遺伝と近視の関係がいろいろと噂されてきました。
確かに遺伝の影響もあるのですが、近年の研究結果で「両親ともに近視でも、1日2時間の外遊びで、近視のリスクはぐんと減る」ということが分かってきました。片方の親が近視の子どもとほぼ同じ、両親とも近視ではない子どもとも近い状態になります。
逆を言えば、たとえ両親が近視でなくても、外で遊ばない子は近視になるリスクが上がると言えます。
「勉強ができる子に近視が多い」のは、単純に勉強で近くのものを見すぎているからだけではなく、外で遊ぶ時間が少なかったことも原因のひとつと考えられます。

常識④

スマホ・PCの見すぎで、近視が進む?
△ 目には負担。でも、近視にどう影響するか分かっていない。

パソコンやスマホなどは目に負担をかけていることは事実です。しかし、どのように近視に影響しているかは分かっていません。デジタル機器が発するブルーライトに関する動物実験でも、近視の抑制になる結果と、逆に進行させる結果があり結論づけることが難しいようです。現在も研究が続けられていて、成果が待たれているところですね。

常識⑤

都会の子供の方が近視になりやすい?
○ 世界的に認められていることだが、理由は諸説あり。

地方に比べて、近視の有病率は都市部で高いのは本当で、世界的に認められています。しかし、都市部で近視になる理由は、外遊びの時間以外にも、親の収入や学歴、子供の成績など諸説あり、どれが本当の原因かは分かっていません。

常識⑥

メガネやコンタクトを使い始めると、度が進んでしまう?
△ UV加工で目に良い光も遮っている可能性あり。

近視が進む人がいることは確かですが、メガネやコンタクトレンズが原因とは言い切れません。使い始めた時期と、眼軸長 ※1が伸び続ける時期が重なったことが原因かもしれません。
一方、メガネやコンタクトレンズのUVカット加工により、目に良いとされる光 ※2も遮ってしまい、近視が進んでしまっているという原因も考えられます。ただし、度が進むことを恐れて着用しないと、目の機能に影響を及ぼしかねません。目に負担をかけないためにも、適切な度数の眼鏡やコンタクトレンズを付けて、ぼやけるというシグナルを送らないことが大切です。

※1 眼軸長…角膜頂点から網膜までの長さのこと。これが伸びすぎると遠くの物に焦点が合わなくなる。

※2 可視光360-400 nmのバイオレットライトが近視進行を抑制する可能性が報告されています(Torii et al. EBioMedicine. 2017, Torii et al. Sci Rep. 2017)。最近のUVカットはUVだけでなく一緒にバイオレットライトまでカットされていることがあります。

常識⑦

ブルーベリーは目に良い?
△ 眼精疲労の改善等に役立つが、近視への抑制効果は検証中。

ブルーベリーには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれていて、それが目の健康をサポートする可能性があると考えられています。しかし、近視を抑制する効果については現在も実験が続けられており、はっきりとした結論には至っていません。ただし、ピント調整機能を改善し目の疲労感を和らげる機能性表示食品の関与成分として効果が認められています。パソコンなどで目を酷使する生活を送っている方は、生活に取り入れてみると良いでしょう。

子どもの未来のためにも、目に負担をかけない生活を!

近視はメガネやコンタクトで矯正できますが、できることなら避けたいもの。しかも近視が進むと、失明につながるような重い眼疾患につながるおそれもあると言われています。軽く考えて放置するのではなく、適切にケア、予防することが大切です。
近視の原因は、外遊びの減少やスマホ・パソコンの使いすぎなど様々なことが考えられますが、目に負担をかけない生活を送ることがカギと言えそうですね。自分の生活はもちろん、子供の生活もしっかりと見直して、今も未来もずっと見える幸せを一緒に叶えてあげましょう。

・出典元: 太陽笑顔fufufu

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