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2018/11/07

ロート社員が解説!簡単にできるコンタクトレンズの汚れ対策

日頃からコンタクトレンズを使っていても、そのお手入れ方法にはなかなか意識が向きづらいもの。ドラッグストアなどを見渡すと、ズラリと様々なケア製品が並んでいますが、どれも一緒だろうと何となく選んで、自己流の使い方をしている人も多いのでは?そこで今回は、知っているようで意外と知らないコンタクトレンズの正しいケア方法について、ロート社員が解説。お手入れの基本から洗浄液の選び方・使い方など、誰でも今スグ簡単に実践できるお役立ち情報をお伝えします!

ロートネーム:さえちゃん

教えてくれたのは

ロートネーム:さえちゃん

コンタクトレンズの汚れ原因から洗浄・保存液の役割まで基本を知る!

コンタクトレンズの汚れって何がついているの?洗浄液や保存液って種類によって違うの?など、まずはコンタクトレンズケアに関する素朴な疑問にお答えします。

Q. コンタクトレンズを洗うのって面倒・・・きちんと洗わないとどうなるの?

コンタクトレンズには、つけている間に目の中のタンパク質や油の成分が付着します。さらに、目の周りのメイクや空気中の汚れ、レンズの着け外しの際の手の汚れが付くことも。そんな汚れが残ったままつけ続けると、見えにくくなる上、アカントアメーバ―といった病原菌が汚れにくっつき、繁殖して感染症を招く恐れも。
また、レンズに汚れがたくさん付着していると、ケア剤の消毒成分が汚れに阻まれて奥まで届かず、殺菌しきれなくなったり、殺菌成分の効果自体を弱めてしまうとも言われています。面倒でも、毎日きちんと洗浄してくださいね。

Q. つけた時のゴロゴロとした異物感。これってレンズが汚れているから?

異物感の理由として、レンズの形状が合っていない、レンズが汚れている、などの可能性もあります。人によって合うコンタクトの形状や材質は異なりますので、最初から異物感を感じるときはコンタクトの種類を変えてみるとよいかもしれません。また、目の状態が良くないことも考えられますので、長引く場合は眼科医の受診をおすすめします。

Q. 洗浄・保存液はソフト用とハード用でどう違うの?

ソフトレンズのお手入れの主流は、洗浄・すすぎ・消毒・保存が一本でできるオールインワンタイプのMPS(マルチパーパスソリューション)。製剤自体が目に入っても大丈夫な成分でできています。2週間や1か月ごとの使い捨てが多いソフトレンズは寿命が短期間なこともあり、オールインワンタイプの洗浄液(MPS)でしっかりこすり洗いしていれば、基本的なお手入れは問題ありません。ただし、気をつけたいのが水道水。ソフトレンズは水分を含んでいますが、水道水で洗うと変形してしまうものもあります。必ず専用ケア製品を使いましょう。
一方ハードレンズは何年も使うものなので、清潔に保つため、専用ケア製品は洗浄力を重視。タンパク分解酵素や界面活性剤など、目に直接入れられない成分が多く入っており、装着前には水道水で洗い流す前提で作られています。
このように、ケア製品はレンズの特性に合わせて作られているので、目とレンズ、どちらのためにも、製品に記載されているレンズ用を選んでください。

MPSやタンパク分解酵素洗浄液、こすり洗い洗浄液など、多種多様なケア製品をどう選べばいいの?

それぞれの特徴を、以下に簡単にまとめてみました。

オールインワンタイプの洗浄液(MPS)

1本で洗浄、すすぎ、消毒、保存までできる手軽さがメリット。最近は、そこにうるおいをプラスして、気持ちの良いつけ心地の続くものが主流です。

こすり洗い洗浄液

レンズの汚れが気になる時、デイリーケアにプラスして使うタイプの洗浄液。油汚れとタンパク汚れの両方を落とせるのが特徴です。
近年増えているシリコーンハイドロゲルレンズは、タンパク質は付きにくく油が付きやすいという特徴があるので、こちらを使うと便利です。

タンパク分解酵素洗浄液

こちらもデイリーケアにプラスして使うタイプの洗浄液で、特にタンパク汚れをしっかり落とすための洗浄液です。
シリコーンハイドロゲルではないレンズには、タンパク質が付きやすいものもありますので、そういうタイプのレンズにはこちらが効果的です。

「こすり洗い洗浄液」や「タンパク分解酵素洗浄液」は、使った後にそのまま目に入れることはできませんので、オールインワンタイプの洗浄液(MPS)でしっかり洗い流してくださいね。

Q. 洗浄・保存を1本でこなすオールインワンタイプの洗浄液(MPS)の消毒力は、洗浄専用タイプに比べて低い?

一般に発売されているケア剤、オールインワンタイプの洗浄液(MPS)は、すべて定められた基準をクリアしているので、消毒力に問題はありません。併せてこすり洗いをしっかりすることが大切だと思います。

レンズ洗いは手洗いから?! この機会に洗い方・着け方も見直しを!

自分では正しく使っているつもりでも、気づかない間に省略していることや見落としていることは意外とあるもの。そんな気をつけるべき注意点をチェック!

Q. コンタクトレンズを着ける時・洗う時に、気を付けるべきことは?

まず注意していただきたいのが装着前。ケースから出したレンズをそのまま目につける方が多いのですが、一晩レンズを浸した液には、殺菌した菌や汚れの残骸が浮いた状態です。それが付着したまま目に装着しないように、ケースから出したレンズはオールインワンタイプの洗浄液(MPS)でしっかり洗い流しましょう。 また、こすり洗いをする際は、事前に手をしっかり洗ってから。手のひらの上にレンズをのせ、その上にオールインワンタイプの洗浄液(MPS)を数的のせてから、表と裏をそれぞれしっかりこすって洗います。
ロートがおすすめするレンズケアをまとめたページもぜひ参考にしてください。

・正しいレンズケアのすすめ

Q. レンズケースも洗った方がいい?使用期限はあるの?

もちろんレンズケースも清潔に保つことが大事です。洗剤や石鹸で洗う人もいますが、むしろ流しきれずに成分が残って目に入るとよくないので、水道水、あるいはオールインワンタイプの洗浄液(MPS)できちんとこすり洗いすれば大丈夫。洗った後は菌が繁殖しないように、しっかり自然乾燥させてください。 また、きちんと洗っていても、ケースは定期的に交換を。1~2ケ月が交換の目安です。ケア製品にケースが付属している場合は、製品を使い切るごとにケースも交換しましょう。

毎日使うコンタクトレンズだから、お手入れだって毎日必要。けれども、毎日のことだからこそ、面倒だからと適当に済ませていたり、間違った習慣を続けてしまっていることも。大切な目につけるレンズが、汚れて見えにくくなったり、菌が増殖して目に感染症を起こすなんて絶対に避けたいですよね。この機会にお手入れ方法を見直して、正しいレンズケアを習慣にしてくださいね。

2人のメンバーがいいね!と言ってます。
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