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2019/04/03

歯周病予防は歯磨きから!健康な歯ぐきを保つために大切なこと

厚生労働省の調査※1によると、歯周病は日本人の20歳以上の約8割に症状が見られ、45歳以上が歯を失う原因の1位とされています。しっかりとオーラルケアをしているつもりでも、無自覚のまま歯周病の脅威にさらされている可能性があります。将来も健康な歯ぐきを保つために、早いうちから歯周病ケアを始めましょう。ここでは歯周病対策のためのセルフチェックやオーラルケアの注意点についてご紹介します。

※1 平成23年厚生労働省 歯科疾患実態調査 <歯肉に所見のある人(20~80才未満)>

もしかして歯周病?簡単セルフチェックでお口の環境を確認しよう

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歯周病の症状は自分自身では気付きにくいものです。まずは以下のチェック項目を参考に、簡単なセルフチェックを試してみてください。

  • ・朝起きたとき、口の中がネバネバする
  • ・ブラッシング時に出血する
  • ・口臭が気になる
  • ・歯肉がむずがゆい、痛い
  • ・歯肉が赤く腫れている(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
  • ・かたい物が噛みにくい
  • ・歯が長くなったような気がする
  • ・前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる
  • ・歯がぐらつく
  • ・歯と歯肉の間から膿が出る

一部引用:日本臨床歯周病学会「歯周病セルフチェック」

これらの症状に心当たりがある方は要注意!ひとつでも当てはまれば、歯槽膿漏(しそうのうろう/歯周炎)を発症している可能性があります。

歯周病予防の基本!歯磨きでの歯垢除去

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歯周病とは、歯周病菌の感染によって引き起こされる炎症性の疾患です。比較的初期の症状である歯ぐきの炎症(歯肉炎)と、もっと症状が進んで歯を支える骨などの歯周組織にまでダメージを受けている歯槽膿漏(歯周炎)をまとめて、歯周病と呼びます。
歯周病予防の基本は歯垢がつかないようにすることです。歯垢は、さまざまな細菌が集まって増殖してかたまりとなったもので、歯周病の直接的な原因となっています。歯磨きが行き届かないと、歯垢が歯と歯ぐきの境目である歯周ポケットに溜まり、毒素や酵素を出して、歯周組織を壊していきます。こうして、歯ぐきの炎症などの歯周病の症状が引き起こされるのです。
そのため、歯垢がつかないように毎日の歯みがきや定期的な歯石除去が大切です。そこで、ここからは歯ブラシの選び方や歯垢を取り除くために知っておきたい、歯磨きのコツを解説します。

歯ブラシの選び方

歯ブラシの選び方

歯垢除去には、歯ブラシ選びが大切です。では、どんな歯ブラシを選べば良いのでしょうか。
歯並びや歯の大きさ、歯肉の状態などは個人差があるので、どんな歯ブラシが適しているかは一概には言えません。あなたの使いやすいものを選べば良いでしょう。また、歯ブラシの中には歯槽膿漏対策用があるので、それらのシリーズから選ぶのもオススメです。
歯ブラシは毎日使うものなので、毛が開いたり、コシがなくなったりしたら交換しましょう。磨き残しが増えるだけでなく、歯や歯茎を傷つける恐れがあるからです。交換の頻度は月に一度が良いとされています。

歯周病を予防する歯磨きのコツ

歯垢を残さないために、毎日の歯磨きはていねいに磨きましょう。きちんと磨いているつもりでも、意外と磨き残しがあるものだからです。ここからは歯磨きのコツをお伝えします。

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  • ・歯ブラシは鉛筆を持つように軽くにぎる
  • ・歯に対して垂直ではなく、斜め45°にブラシを当てる
  • ・歯ぐきと歯の間の溝に(歯周ポケット)歯ブラシを差し込んで磨く
  • ・歯ブラシはやさしく振動させるように、こまめに動かす

歯の側面ばかりを磨いてしまいがちですが、歯周病予防のためには歯周ポケットの汚れを落とすことが重要です。歯ブラシを斜めに当て、やさしくかき出すように歯と歯ぐきの間を磨きましょう。
歯ブラシは大きく動かさず、こまめに歯1本ずつ磨くようにやさしく振動するように動かします。鏡を見ながら、歯ブラシがきちんと磨きたい部分(歯周ポケット)に当たっていることを確認して磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシも使おう

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毎日正しい歯ブラシの使い方を意識してていねいに磨いていても、歯ブラシだけでは歯垢が取りきれないといわれています。歯ブラシだけではなく、歯と歯の狭いすき間には歯間ブラシやデンタルフロスを使って、磨き残しのないようにしましょう。歯と歯の間の歯垢をきちんと落とすことで、虫歯や口臭の予防にもつながります。

歯周病予防の歯磨き粉も効果的

実際は虫歯と歯周病の原因菌は異なります。虫歯は、口の中の糖類をエサに成長し、歯にダメージを与える「ミュータンス菌」。歯周病は、歯ぐきにダメージを与える「ジンジバリス菌」です。一般的な歯磨き粉に配合されている殺菌成分は、基本的にどちらの菌にも有効ですが、歯周病予防を考えている方は、殺菌成分に加え、抗炎症作用のある成分や組織の修復成分が配合されている歯磨き粉を使うことをオススメします。

薬用ハミガキの「ハレス」は、歯ぐき細胞を活性化し、弱った組織を修復するアラントインなど4つの有効成分を配合した、歯槽膿漏で悩む方のための歯磨き粉です。ぜひハレス歯ブラシとともに歯槽膿漏予防にお試しください。

ハレス薬用ハミガキ

本来の強い歯ぐきのために。歯ぐき細胞を増やす、組織修復成分アラントインをはじめ、4つの有効成分を配合。止まらない歯槽膿漏を防ぎます。

ハレスⓇ薬用ハミガキ

販売名:ロート薬用HP 医薬部外品
歯槽膿漏を防ぐ

ハレス歯ブラシ

奥の歯ぐきが見えやすいヘッドやハンドル形状を採用。奥の歯ぐきまで届き、1本1本楽に磨ける歯ブラシです。

ハレスⓇ薬用ハミガキ

販売名:ハレスⓇ歯ブラシ
歯槽膿漏対策におすすめ

マウスウォッシュは必要?

口臭対策として使用されるマウスウォッシュやデンタルリンス(液体歯磨)も取り入れたいアイテムのひとつです。使用することで、歯ブラシやデンタルフロスでは取り切れなかったプラークが細菌増殖しないよう、抑制してくれる効果が期待できます。
マウスウォッシュとデンタルリンス(液体歯磨き)は両方とも液体の商品ですが、歯ブラシで歯磨きを行うかどうかに違いがあります。購入時には確認して購入しましょう。

歯周病予防は歯医者さんでのチェックも大切

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「歯や歯ぐきが痛くなったら歯医者に行こう」と思っている方も多いかもしれません。しかし、歯周病はよくある症状だからと見落としがちで、痛みや違和感が出てくる頃にはかなり病状が進行してしまっていることもあります。生活習慣病の一種でもある歯周病は、多くの方が悩まされているトラブルです。そのため、自覚症状がなくとも定期的に歯科検診を受けることをオススメします。

歯科検診を受けることの主な利点は以下の2つです。

歯石の除去ができる

毎日歯磨きをしっかりとしていても、歯石ができている可能性があります。歯石とは、細菌の塊である歯垢(プラーク)が石灰化したもので、歯石がたまると、歯肉に炎症を引き起こすこともあります。一度付着してしまうと歯磨きでは落とすことができないので、歯医者さんで取ってもらうしかありません。

歯磨き指導を受けられる

歯磨きは歯周病予防の基本ですが、人によっては磨き方のクセもあるため、磨き残しがある箇所があるかもしれません。歯科検診を受けると、自分の歯の状態を見た上で良い歯ブラシの選び方・持ち方・毛先の当て方・動かし方・力の入れ方などの指導を行ってくれます。歯磨きに自信がない方は一度、歯医者さんで自分の歯磨き方法をチェックしてもらってはいかがでしょうか。
歯の検診やクリーニングの目安は、3か月に一度です。こまめな受診をすることで、歯周病を早い段階で見つけ、ひどくならないうちに治療を始めましょう。

歯周病予防には生活習慣の見直しも大切

歯周病予防を徹底したい方は、歯磨き以外の生活習慣も見直しましょう。たとえば、以下の習慣がある方は要注意です。

  • ・喫煙している
  • ・ストレスが多い生活をしている
  • ・口呼吸や歯ぎしりをするクセがある
  • ・食生活が乱れている

喫煙は歯周病に気付きにくくするうえ、治りにくくするといわれています。また、ストレスによって抵抗力が弱まったり、生活習慣の変化が歯周病を悪化させやすくする可能性が考えられます。
口呼吸は口内を乾燥させてしまうことで歯垢がつきやすくなり、横から圧力を加える歯ぎしりは歯周病を悪化させる原因のひとつです。
さらに、食生活の乱れも注意しましょう。やわらかいもの・甘いものは歯垢が増えやすく、不規則な食事や栄養バランスの偏りは歯周組織の抵抗力を弱めるおそれがあります。

まとめ

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも一緒に使用して隙間の汚れもきれいに落としましょう。また、歯周病の原因は生活習慣の乱れなど、日常生活の中にも潜んでいます。十分な睡眠やバランスの良い食事を心がけ、良い口内環境を心がけることが大切です。

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