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2021/07/14

誰でもかかりうる可能性のある身近な病気、水虫にご用心!

日本では約2500万人、つまり5人に1人いると言われる水虫は、古くから知られる身近な皮膚トラブル。一般的に“水虫”と呼ばれているものの、実は“虫”ではなく、カビの一種である“菌”による感染症です。強いかゆみや、ジュクジュクとした皮膚トラブルが代表的ですが、かゆみがないケースや、患部がカサカサになるケースなど症状はさまざま。高温多湿な夏はもちろん、一年中いつでも誰でもかかる可能性のあるトラブルだからこそ、日頃からうつらないように気をつけたいところ。そこで今回は、知っているようで意外と知らない水虫について詳しく解説します。

カビが感染して起こる“水虫”。頭や手の平にも発症する可能性あり!

いわゆる“水虫”は、白癬菌(はくせんきん)が起こす感染症のうち、特に足の症状を差す俗称。真菌(カビ)の一種である白癬菌が皮膚や爪、髪の毛などに寄生することで感染します。皮膚に感染するということは、足に限らず手や顔など、全身に感染する可能性があります。実際、頭や手の平に発症することもありますが、白癬の9割近くが足に感染する足白癬=水虫。その水虫が発症する部位や症状の特徴によって大きく3つに分類されます。

足の指の間に発症
水虫の中で最も多いのがこのタイプ。指と指の間の皮膚が白くふやけたり、乾燥して皮がめくれたり、赤くただれたりするうえ、強いかゆみを感じることもあります。

②主に足の裏やふち、指の付け根に発症
主に足裏から足のふち、指の付け根にかけて小さな水ぶくれができるのが特徴。その水ぶくれが破れた後に、乾燥してポロポロと皮がめくれてきます。かゆみを伴うこともあります。

かかとや足裏に発症
かかとを中心に足裏全体の皮膚が分厚く硬くなるこのタイプは、かゆみはほとんどないものの、皮膚が硬くなってひび割れると痛みが生じます。季節性がなく、冬でも症状が続きます。

気づきにくく治りにくい“爪水虫”の危険性

さらに、足の爪が白や黄色に濁ったり、分厚くなったり、もろくなるなどの症状が起こる“爪水虫(爪白癬)”というタイプもあります。爪水虫は、足の水虫と同じ白癬菌が皮膚から爪の中へ侵入することで感染します。爪だけが感染することは少なく、足の皮膚に水虫があるケースがほとんどです。分厚くなった爪が靴にあたって痛くなる場合もありますが、かゆみがないので気づきにくく、知らない間に白癬菌をばらまくことにもなるので注意が必要です。

※爪水虫は市販薬では治療できないため、医師の元、適切な治療が必要です。

あなたの足は大丈夫?水虫をセルフチェック!

水虫と言えば、強いかゆみに悩まされるイメージがありますが、実は水虫に感染している人のうち、かゆみを訴えるのは10%程度しかいないという報告も。足白癬であることを気がつかない人もいます。まずはセルフチェックしてみましょう。

<足にこんな症状がありませんか?>

  • □ 足の指の間や、足の裏がかゆい
  • □ 足の指の間がふやけて白くなったり、ジュクジュクしている
  • □ 足の指の間や足の裏の皮がめくれる
  • □ 足の裏に小さな水膨れができている
  • □ かかとが厚く硬くなってボロボロとむける
  • □ 爪が白くなったり、分厚くなったりしている
  • □ 足の裏全体がカサカサして、皮むけしている

このような症状が1つでも思い当たる場合は要注意ですが、他の皮膚疾患の可能性もあるので、これだけで水虫とは限りません。ただし、その症状が毎年夏になると起こり、秋になると自然に治まるといった季節性があれば水虫の可能性が高いかも。とはいえ、医師でも見た目だけで判定するのは難しいので、気になる症状があれば、まずは皮膚科を受診して検査を受けることが大切です。

タイムリミットは24時間!?水虫にならないために気をつけること

水虫は白癬菌によって起こりますが、触れただけで感染するわけではありません。例えば、白癬菌が皮膚に付着しても、皮膚が乾けば白癬菌は剥がれ落ちますが、ストッキングや靴でムレて菌が増えやすい高温多湿な状態や、白癬菌が付着した状態が長時間続くと、菌がジワジワと皮膚の内側へと入り込み、感染してしまうのです。
白癬菌が皮膚に付着してから、皮膚内に侵入し、感染するまでには最低24時間かかるといわれています。ただし、皮膚が傷ついている場合は12時間で感染するというデータも。
つまり、水虫にならないためには、以下のことを心がける必要があるのです。

  • ● 1日1回は足の裏をきれいに洗って白癬菌を落とす
  • ● 菌が増えやすい高温多湿な環境を作らないために、足裏や足の指の間はできる限り乾かす
  • ● 菌が侵入しやすくなる傷口を作らないために、足裏はゴシゴシ洗いすぎない

白癬菌に触れなければ感染しませんが、入浴施設のバスマットや、ジムやプール、試着室の床など、多くの人が裸足で歩く場所には、高い確率で白癬菌が存在しがち。また、同居している家族が知らずに感染している可能性も考えられるので、日頃から気をつけておきたいですね。

どんな人がなりやすい?自然に治る?水虫にまつわる疑問を解決!

ここからは、水虫の研究や治療薬の開発に携わるロート社員に、気になる疑問について聞きました。

学術担当 ロートネーム:かなっぺ

教えてくれたのは

学術担当 ロートネーム:かなっぺ

企画担当 ロートネーム:うえむー

企画担当 ロートネーム:うえむー

開発担当 ロートネーム:ぐっさん

開発担当 ロートネーム:ぐっさん

――水虫にかかりやすい体質や肌質ってありますか?

学術担当 ロートネーム:かなっぺ

学術担当 ロートネーム:かなっぺ

肌質による違いはあまり聞きませんが、足の裏に汗をかきやすい人は高温多湿な環境になりがちなので、かかりやすい可能性はあります。でもそれ以上に問題なのは、靴を履いている時間の長さです。昔は1日中革靴で過ごすビジネスマンは男性が多かったので、水虫=男性というイメージでしたが、働く女性が増えた現代では水虫にかかる女性も多いですね。

――予防することはできますか?

先ほどの説明のように、大切なのは1日1回は足をきれいに洗うこと。靴を履くときには、通気性が良く、汗を吸い取る5本指靴下を履くのがオススメです。
また、特に家族に水虫の人がいる場合には、家でも靴下(蒸れにくい素材の5本指靴下がオススメ)を履いておくといいですね。
菌の付着が防げるうえ、摩擦によって足裏の角質が硬くなるのも防げます。

――水虫になっても、清潔にしていれば治りますか?

患部を清潔に保つことは大切ですが、それだけでは治りづらいようです。人間の身体には外的を排除しようとする力がありますが、残念ながら水虫は別。足裏は角質が硬いために、菌をうまく外へ排除できません。そのため、きちんと治療することが大切です。

――放置するとどうなりますか?

手や爪、頭など、さまざまな部位へ広がる可能性があります。特に爪水虫は一旦感染すると治りにくく、せっかく足の水虫が治っても、爪に白癬菌が残っていることで再感染することも。水虫は家庭内に一人かかっている人がいるだけで、高い確率で他の人へ移ってしまう病気なので、早めに治療するよう心がけましょう。

――水虫はぶり返しやすいと聞きますが、なぜ?

治ったと思っても、完全に菌が死滅していないことが原因です。寒く乾燥しがちな冬はあまり繁殖しませんが、夏に足元が高温多湿になると繁殖し始めるので、再発したように感じるのです。白癬菌はしつこいので、かゆみが治まった後も、少なくとも1~2ヶ月間は根気よく治療を続けることが望ましいです。

お客様の声で進化した“女性のための水虫治療薬”

企画担当 ロートネーム:うえむー

企画担当 ロートネーム:うえむー

今回ご紹介する「メンソレータム エクシブシリーズ」は、“女性が心地よく使えるように”との思いで生まれた水虫治療薬です。
ロート製薬が“人に言えない女性の悩み”に着目し始めた2001年、女性の社会進出に伴って増えてきた水虫にいち早く目を向けて開発したのが、前身となる“女性の水虫治療薬”「フットリフレア」。そこから進化し、新たに誕生したのが、このシリーズです。
水虫=男性というイメージもあって、恥ずかしくて後ろ向きになりがちな女性の水虫治療を、買うときも使うときも前向きに考えていただくために、“水虫”という文字を入れないことで、お店で選びやすく、部屋に置いておきやすいパッケージとし、爽やかな石けんの香りつきに。症状やお好みの使用タイプに合わせて選べる5種類のラインナップという点も、お客様からご好評をいただいています。
さらに、“かゆみ”だけでなく、かかとや爪まわりなどの“見た目”の症状に着目した治療薬を開発するなど、お客様の声に応えるアイテムをお届けし続けてきました。女性のための工夫を重ねたアイテムですが、その思いが男性にも広く認知され、幅広い層のお客様から選ばれています。

※出典:インテージSRI+ 水虫薬市場 2020年3月~8月(26週)累計販売金額

※マクロミル調査 2017年8月 N=510

そんな「メンソレータム エクシブシリーズ」が、より進化してパワーアップしたのが、しつこい水虫に1日1回で効く「メンソレータム エクシブEXシリーズ」です。抗真菌剤「テルビナフィン塩酸塩」が患部にしっかり浸透して、水虫菌を浸透殺菌!不快な水虫を角質層の奥まで退治し、キレイな素足へ導きます。さらに、水虫のつらいかゆみへの効果に着目して処方を強化し、3つのかゆみ止め成分※1を配合して、抗炎症成分※2を増量。メントールを新配合※3して、使い心地もスーッと快適。殺菌成分※4が足のニオイの原因菌も殺菌します。

※1 クロルフェニラミンマレイン酸塩、クロタミトン、リドカイン

※2 グリチルレチン酸

※3 メンソレータム エクシブ EX液のみ

※4 イソプロピルメチルフェノール

効能・効果:水虫、いんきんたむし、ぜにたむし
左から
販売名:メンソレータムエクシブEXクリーム
第②類医薬品
販売名:メンソレータムエクシブEX液
第②類医薬品
販売名:メンソレータムエクシブEXスプレー
第②類医薬品
販売名:メンソレータムエクシブWきわケアジェル
第②類医薬品
販売名:メンソレータム エクシブ Wディープ10クリーム
第②類医薬品

お客さまへ開発担当者からひと言

開発担当 ロートネーム:ぐっさん

開発担当 ロートネーム:ぐっさん

「メンソレータム エクシブシリーズ」は1日1回で効きますが、塗るタイミングはとても重要です。オススメなのは、お風呂できれいに洗って、しっかり水気を取った後の柔らかくなった皮膚に塗ること。また、症状が出ている部分よりも広い範囲に菌が潜んでいることもあるので、範囲を広めに塗るのもポイントです。塗った後に靴下を履く場合は、しばらく乾燥させてから履いてくださいね。続けるうちに、「見た目がきれいになってきたな」と思っても油断は大敵。しつこい白癬菌はまだ潜んでいる可能性が高いため、治ったと思っても1か月程度はしっかり塗り続けていただくことが大切です。
このシリーズで心地よく治療を続けて、白癬菌をしっかり最後まで退治し、きれいな素足で快適な毎日を送っていただけたらうれしいです。

・「メンソレータム エクシブEXシリーズ」について詳しく知りたい方はこちら

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