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2017/06/07

正しい習慣が「美肌」を磨く!効果的な「洗顔法」の3つのポイント

ちゃんとケアしているはずなのに、お肌の調子が悪い…。そんなふうにお悩みの方は、洗顔法に原因があるかもしれません。今回ご紹介する「3つのポイント」に気を付けて、正しい洗顔習慣をマスターしましょう。

アオハルクリニック 小柳衣吏子院長

私が解説します!

アオハルクリニック 小柳衣吏子院長

POINT 1:「たっぷり泡」はじつは危ない!

POINT 2:「摩擦」こそ、いちばんの敵!

テレビCMなどでよく見かける、モコモコと綿菓子のように泡立たせての洗顔。たっぷりの泡に包まれる感触は気持ちよく、「しっかり洗顔した!」という達成感を得られますよね。しかし、じつはこの「たっぷり泡」こそが、「脱脂のし過ぎ」と「pHの異常」を招く原因になっているかもしれないのです。
モコモコの泡は、肌の潤いを保つために欠かせない肌表面の「皮脂」を過剰に取り除き、肌内部の「天然保湿因子(NMF)」と「角質細胞間脂質」を溶け出させ、ドライスキンを招きかねません。また、モコモコと発泡するのはアルカリ性成分の力が大きいのですが、本来のお肌の環境は「弱酸性」のため、発泡成分はお肌にとって負担となってしまうのです。
以上の理由から、「弱酸性」で「アミノ酸系」とうたった洗顔料を選ぶことがおすすめです。発泡成分が少ないと泡立ちにくく、「ちょっと頼りないな」と感じるかもしれませんが、汚れを取るのには十分であり、なによりお肌も喜んでくれます。

POINT 2:「摩擦」こそ、いちばんの敵!

お肌のバッドエイジングを加速するのは、なんといっても「摩擦」です。だからこそ、肌が濡れてナイーブな状態である洗顔時に、ゴシゴシと力を入れてこするのは絶対にNG。時間節約のためにと、肌を「泡立て場所」にするのはもってのほかです。
そして、なんといっても危険なのがタオルです。お顔をすすいだ後、タオルで水気を拭くとき、決してぬぐってはいけません。どんなに高級なタオルであっても、お肌にとってその摩擦力はとてつもないダメージとなります。「拭くのではなく吸水する」というイメージを強くもって、やさしく軽くお肌に当てるようにして水気を取っていくことが大切です。

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POINT 3:体温以上は「熱湯」と心得よう!

POINT 3:体温以上は「熱湯」と心得よう!

熱めのお湯での洗顔。寒い時期はとくに気持ちよく、朝からシャキッと目覚めるためにも効果的な気がしますよね。ところが、お肌にとっては体温より高温のお湯はNG。体温より高い温度のお湯は、「皮脂」の取り過ぎや肌の潤いを保つセラミドなどの「細胞間脂質」「天然保湿因子(NMF)」の流出を招き、乾燥の原因となってしまいます。「生ぬるいな」と感じる32~33度のお湯(というより、冷たくない水)で洗うことが、お肌にとってはベストです。

洗顔はお肌にとって「試練」です!

乾燥、くすみ、赤ら顔などのトラブルでお悩みの方は、まずはご自分の洗顔法を見直してみてください。今回ご紹介した3つのポイントに気を付け、正しい洗顔習慣をマスターすれば、びっくするするほどの「ウェルエイジング」を勝ち取れるかもしれませんよ。

参考書籍紹介

『美肌の王道』 (日経BP社・2016年12月刊)
美容皮膚科医として多くの女性の悩みを診てきた「アオハルクリニック」の院長・小柳衣吏子さんの著書。最新の知見ももとに洗顔、保湿といった基本的な美容習慣に潜む「間違い」を修正し、「ウェルエイジング」のための正しい方法を紹介。いつまでも前向きで、キレイでいたい人の必読書です。

美肌の王道

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著者紹介

アオハルクリニック院長
小柳衣吏子 (こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長。皮膚科専門医。順天堂大学医学部卒業後、都内の美容皮膚科で経験を積み、平成23年、アオハルクリニックの院長に就任、現在に至る。“ウェルエイジング”をスローガンに、多くの人にとって、よりよい治療を日々模索する美容皮膚科のスペシャリスト。

・アオハルクリニックHP

・ブログ

1人のメンバーがいいね!と言ってます。
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