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2017/09/06

夏が過ぎても絶対阻止!紫外線予防&対策

暑い夏が過ぎると、気温も心地よく、過ごしやすい秋の到来。日焼けを気にして、じりじりとした太陽の光を避け、日焼け止めをこまめに塗った夏とは違い、秋になると、紫外線対策に手を抜いていませんか?実は、紫外線は、年中降り注ぎ、私たちの肌に浸透しています。夏が終わったからと油断していると、紫外線の影響で肌がとんでもない事に…。正しい紫外線予防&対策の知識を身につけて、肌をしっかり守りましょう!

紫外線は肌にどんな影響があるの?

紫外線は、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンを破壊し、シミやたるみを引き起こします。強い日差しで焼けた赤い肌も、しばらくたつと赤みが引きますが、実はさらに肌の深部まで浸透し、目に見えないところで様々なダメージを与えるのです…。

紫外線は、肌の奥深くの細胞まで浸透している!

■紫外線は、肌の奥深くの細胞まで浸透している!

毎日、何気なく当たっている太陽。この太陽に含まれる紫外線には人体や肌に有害な面が多数あることは周知の事実。紫外線の中でも、肌の老化を進行させるのは、A波とB波の2種。
A波は 肌深部の真皮にまで届き、コラーゲンや エラスチンを壊すのが特徴で、シワやたるみも引き起こします。このA波によって傷つけられた遺伝子は、シミのもととなるメラニン色素を大量に発生させる爆弾となり、肌の中に潜み続けます。そして、ある一定の年齢に達すると、一斉に爆発して、大量のシミを発生させるからとっても危険。
対してB波は、肌表面のメラニン細胞を活性化するもの。エネルギーが強く、日焼け後に肌が赤くなるのは、このB波が原因。どちらも、美肌の大敵です!

顔中に、小じわが大発生 する危険性もある?!

■顔中に、小じわが大発生 する危険性もある?!

紫外線の影響は、シミだけではありません。健やかな肌の構造にも、紫外線は強力なダメージを及ぼします。皮膚は紫外線から体を守るために皮膚の角質を厚くし、防御反応として深いシワを作ります。肌の弾力とハリを司るコラーゲン線維が断裂&変性して、コラーゲン産生量を低下。最終的に、真皮は萎縮してしまい、深いシワになるのです。

そして紫外線は、夏だけではなく、1年中を通して降り注ぎ、あなたの肌にダメージを与えています。

紫外線が一年中降り注いでいるという事実は知られてきましたが、それでも紫外線対策は夏だけという人が多いようです。秋冬は肌にジリジリとした熱さを感じないのも原因のひとつでしょう。しかし、日焼けや光老化の原因は年中降り注いでいる紫外線なのです。下図のグラフを見てわかるように、UV-B 波は秋冬になると次第に量も減っていきますが、UV-A波 は一年を通してある程度の量が降り注いでいます。このUV-A 波は雲も窓ガラスも通すので、曇りの日や部屋の中でも安心はできません。これらのダメージが蓄積されていき、気がつけば光老化が進んでいるのです。

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紫外線は、すぐにはダメージによる影響が表面化しませんが、長い期間を経て、肌にシミ・たるみをつくります。年齢を重ねても、いつまでも美しい肌を保つため、1年を通した紫外線予防&対策が不可欠なのです。

正しい知識ですぐに始めよう!紫外線予防&対策

紫外線による肌への影響を学んだら、すぐに紫外線予防&対策を始めましょう!
紫外線は、日焼け止めによる外からの保護、食物摂取による内からの保護、どちらも有効的。正しい予防法を身につけ、紫外線を退治しましょう!

日焼け止めの選び方

普段使っている日焼け止め、「SPF」「PA」という表示をよく見かけますが、この意味を理解していますか?SPFは、Sun Protection Factorの略で、UV‐B波をカットする効果を表しています。SPF値の高い日やけ止めほど、肌が赤くなるのを防ぎます。一方でPAは、Protection grade of UVAの略で、UV‐A波をブロックする効果レベルを表しています。PA+から++++まであり、+(プラス)が多いほど、UV-A波を防ぐ効果が高くなります。

日やけ止めを選ぶ際には、シミの原因となるUV-B波の防止効果を示すSPF値を見て選んでいるという人が多いようですが、実は最近、シワやたるみの原因となるUV-A波の防止効果を表すPA値にも注目が集まっています。このPA値は、これまで3段階(PA+~PA+++)で表示されていましたが、2013年1月からPA++++が加わり、さらに細かい4段階で表示されるようになりました。こうした動きからもUV-A波対策の重要性が注目されていると言えます。

また、レジャーや屋外でレジャーやスポーツをする以外は、SPF20~30で十分。PAも日常生活では++〜+++を選びましょう。

ジリジリと肌に熱さを感じなくても、紫外線は一年中降り注いでいます。「夏が終わったから」「屋内にいるから」と安心せず、一年中紫外線対策を行うことが美肌への近道。日常の紫外線を防ぐには、SPF20〜30 程度で十分です。触って落ちたりするので、こまめに塗り直すことが大切。また、SPF値だけでなくPAもよく見て選んでください。使い心地のよい日焼け止めが見つかれば、 毎日自然と続けられるはずですよ。

紫外線はもちろん顔だけでなく、全身にふりそそぐので、ボディのケアも怠らずに。

顔の紫外線対策に比べて忘れがちな、デコルテやうなじ・手の甲などは、秋になっても意外と露出度が高いもの。衣類に覆われていないパーツはすべて、一年中紫外線の影響があると思ってください。また紫外線に関しては 上からだけでなく、地面からの照り返しも無視できません。あごや首などがこの照り返しで焼けてしまう恐れが! 身体には、サラッとしたジェルや乳液タイプの日焼け止めを使うといいでしょう。手はUVカットの効果のあるハンドクリームがおすすめです。

また、強い日差しにより部分やけしてしまった箇所は、集中してケアすることで、早く赤みが引き、ダメージも和らぎます。

注意しても避けられない部分焼けやうっかり焼け、本当に困りますよね。黒くなってしまった後は、ターンオーバーを促進して、メラニンを早く排出させるのが効果的。 古い角質を取り除いたり、固くなった肌をやわらかく保湿してあげましょう。美白化粧品は、顔用だからと部位を限定せず 、ボディに使ってもOKです。ボディ用ローションにも美白タイプがあるので、活用してもいいですね。

体の中から紫外線予防&対策ができる3つ超味方成分

紫外線によるお肌のダメージを、体の内側から補修してくれる成分が存在します。
まずは、ビタミンC。ビタミンCは美白効果があり、紫外線のみでなくニキビ対策にも効果的な、お肌の強い味方です。

■ビタミンC

ビタミンCが、シミやくすみの原因となる茶色のメラニン色素を白色に還元することで、美白効果が生まれます。また、ビタミンCは真皮の繊維芽細胞にまで、浸透することがわかっています。繊維芽細胞とは、肌の弾力に必要なコラーゲンや、肌の柔らかさを保つエラスチンの生まれるところ。直接コラーゲンやエラスチンの生成を助け、肌の弾力を上げることで、シワ、たるみ、毛穴の開きを改善する力があるということです。この他にビタミンCには、肌の酸化を防ぎ、丈夫な肌を作る働きもあるのだとか。健康でエイジレスな肌のためには、ビタミンCを体の内&外側の両方から摂るのが大事です。

ビタミンCはブロッコリーやピーマン、果物はキウイやレモン・オレンジに多く含まれています。

また、保湿成分の代表ヒアルロン酸も、紫外線予防にとって重要な成分です。

■ヒアルロン酸

ヒアルロン酸とは、たった1グラムで6リットルもの大容量の水分を抱え込むことができる、超すぐれものの保水成分のこと。おまけに、私たちの体内の水分の多いところに豊富に含まれており、細胞と細胞の間で、水分の保持やクッションのような役割で守っています。また、肌においては、表皮や真皮に多く含まれていて、肌の水分を保持したり、表面に潤いを作り出したりしています。だから、肌のヒアルロン酸が不足していると、細胞どうしの間がスカスカに空いてしまい、肌が枯れたように見えて、シワやたるみになるのです。この肌にとって大事なヒアルロン酸、加齢に伴って、体内にある量が減少していきます。肌においては、40歳前後から減少が始まり、老化現象を感じ始めるという説も。さらに、紫外線は、肌の保湿機能へダメージを与えるとも言われていますから、秋の肌はいつも以上にヒアルロン酸が必要になるのです。潤い肌にとって必要不可欠だから、体の外と中からダブルで補って。

ヒアルロン酸は、山芋やオクラ・納豆などネバネバした食べ物に多く含まれています。ビタミンC・ヒアルロン酸は摂取して内側に取り入れるだけでなく、それぞれの成分入りのケア用品を使用し、お肌に直接浸透させることで、効果がより加速します。

さらに、食物成分に含まれるカロテノイドは、肌のダメージの原因になる活性酵素を抑える抗酸化物質の一種として、お肌を紫外線のダメージから守ってくれます。

■カロテノイド

紫外線ダメージから肌を守るためには、浴びるのを防ぐだけでなく、紫外線によって体内に発生する、この一重項酸素を除去すること。その力があるのは、食事から摂ることができる抗酸化物質です。一重項酸素を除去できる抗酸化物質として、植物が含むカロテノイドが挙げられます。それは野菜や果物が、紫外線から自身を守るために作り出した成分で、紫外線の強い夏に旬を迎えるものや、太陽が照りつける暑い土地で実る、カラフルな野菜や果物に多く含まれています。カロテノイドにはさまざまな種類があり、かぼちゃなどが含むβカロテン、トマトやすいかが含むリコピン、唐辛子などが含むカプサンチン、とうもろこしなどが含むルテイン、パプリカやマンゴーなどが含むゼアキサンチンなどが挙げられます。赤色に黄色、橙色……。これらの野菜や果物はとてもカラフル。成分名を覚えられなくても、鮮やかな色をしたものを選ぶといいでしょう。

活性化酸素は、肌へのダメージでなく、生活習慣病などを引き起こす原因になるので、抗酸化物質を摂取することは、肌以外の健康にもつながります。

いかがでしたでしょうか?紫外線は、長期間で深部にわたり、シミ・たるみになったときにはもう手遅れ…ということが少なくありません。気づいたときから早めの対策をし、紫外線に負けない美しい素肌を保ちましょう。

2人のメンバーがいいね!と言ってます。
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