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2017/09/13

疲れていてもサボってはダメ! 美肌をつくる「夜洗顔」

夜、仕事で疲れているからといって、クレンジングをババッと雑に済ましてしまっていませんか? じつはそれ、お肌にとっても危険なことなんです。もちろん、「顔を洗わずに寝る」なんてもってのほか。今回は、美肌をつくる上でとても大切な「夜洗顔」の方法をお伝えします。

アオハルクリニック 小柳衣吏子院長

私が解説します!

アオハルクリニック 小柳衣吏子院長

どれだけキレイなメイクも、夜にはただの「汚れ」に!

朝、どれだけキレイにメイクをしても、日中に分泌される汗・皮脂・外気のホコリなどがファンデーションやチークに混ざり、夜にはただの「汚れ」になってしまいます。また、本来はお肌を守ってくれるはずの皮脂も、日中に浴びた紫外線などの影響でどんどん酸化していき、逆にお肌にダメージを与える存在に変わってしまいます。
だからこそ、帰宅後のケアがとても重要なんです。

美肌をつくるゴールデンタイムを活かすためにしっかり洗おう!

美肌をつくるゴールデンタイムを活かすためにしっかり洗おう!

23〜7時までぐっすり眠ると、深夜に成長ホルモン分泌のピークが現れる。
(データ:Lancet;356,1408,2000)

「美肌は夜につくられる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは皮膚科学的にも正しいとされていることです。お肌の新陳代謝は、就寝後の数時間だけ活発になり、傷ついた細胞を修復する成長ホルモンがたくさん分泌されることが分かっています。つまり、「顔を洗わずに寝る」という行為は、本来ならお肌をキレイにするゴールデンタイムに、「お肌の表面に汚れたフタをしたまま」で過ごしているのと同じです。フタをされている間、汚れはお肌の表面に留まり続けます。その結果、くすんでゴワついた老け肌になってしまうのです。

美肌を保つためには、おやすみ前に「朝にはメイクだったはずの汚れ」をしっかりと落とすことが大切です。

おやすみ前の理想的なクレンジング方法とは?

メイクだったはずの汚れを落とすには「クレンジング剤」が不可欠です。
クレンジング剤といってもオイルタイプ、クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプなど、さまざまな種類があります。

いちばんオススメなのはミルクタイプかジェルタイプ。その理由は「クレンジング剤自体が落としやすく、肌に残りにくいから」です。クレンジング剤も、肌に残るとダメージにつながりますので、しっかりとすすげるものを選ぶといいでしょう。
また、メイクを落とす前に「蒸しタオルを顔にのせる」という人もいますが、これには注意が必要です。いかにも肌が潤いそうな方法ですが、じつはこれをすると熱い蒸気で肌の角層をふやけさせ、すき間からどんどん肌内部の水分を逃がしてしまいかねません。その状態で洗浄剤を使用すれば、まさにダブルパンチ。水分保持機能とバリア機能を担う「角質細胞間脂質」までが溶け出してしまいます。

蒸しタオルを肌に乗せることは、じつは大きなリスクなのです。どうしてもやりたい場合は、週に1~2回、1度に1分程度に留めておきましょう。

弱酸性の泡でやさしく洗って吸水してからベッドへ!

弱酸性の泡でやさしく洗って吸水してからベッドへ!

最後に、クレンジング剤でメイクを落としたあとの洗顔方法についてお伝えします。
もっとも効果的なのは、「弱酸性の泡でやさしく洗い、吸水する」というものです。乾燥が気になる方は、メイクをクレンジング剤できちんと落としさえすれば、夜は、洗顔料による泡洗顔は必ずしも必要ありません。
おやすみ前には以上のルールを守って、理想の美肌を手に入れましょう!

参考書籍紹介

『美肌の王道』 (日経BP社・2016年12月刊)
美容皮膚科医として多くの女性の悩みを診てきた「アオハルクリニック」の院長・小柳衣吏子さんの著書。最新の知見ももとに洗顔、保湿といった基本的な美容習慣に潜む「間違い」を修正し、「ウェルエイジング」のための正しい方法を紹介。いつまでも前向きで、キレイでいたい人の必読書です。

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著者紹介

アオハルクリニック院長
小柳衣吏子 (こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長。皮膚科専門医。順天堂大学医学部卒業後、都内の美容皮膚科で経験を積み、平成23年、アオハルクリニックの院長に就任、現在に至る。“ウェルエイジング”をスローガンに、多くの人にとって、よりよい治療を日々模索する美容皮膚科のスペシャリスト。

・アオハルクリニックHP

・ブログ

1人のメンバーがいいね!と言ってます。
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