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2020/02/26

生まれたての赤ちゃんにニキビ?湿疹?知っておきたい乳児の肌トラブル

長かった妊娠期間を経て、待ちに待った出産。ようやく赤ちゃんとのご対面ですね。出産後ママの体は元に戻ろうと頑張り、束の間の休息もなく、日々赤ちゃんのお世話に大忙しかもしれません。
そんな中、あれ?なんだか赤ちゃんのお顔や頭にニキビのようなブツブツが…。何か病気かな?この子はお肌が弱いのかな?自分のお世話が悪かったのかな?なんて不安に思ってはいませんか。
実はそれ「乳児湿疹」という生後2週間頃から現れてくる症状かもしれません。

今回は、生後間もなくから発症する「乳児湿疹」などの肌トラブルについてお伝えしていきます。

実は多くの赤ちゃんが経験している乳児湿疹とは?

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乳児湿疹とは、生後2〜3週間頃から数ヶ月までの間の、さまざまな原因により生じる、湿疹・皮膚炎の総称です。
「赤ちゃんの肌はふわふわでみずみずしい」と思いがちですが、実は、とてもデリケートで、バリア機能も不充分なので、わずかな刺激でも炎症を起こしてしまいます。

ここからは、乳児に多い肌トラブルを解説していきます。

乳児脂漏性(しろうせい)湿疹

頭部や額、耳の後ろなどに発疹や黄色っぽい「かさぶた」ができることがあります。
実は、赤ちゃんは胎内でママの血液から栄養をもらうときに「性ホルモン」ももらいます。この「性ホルモン」の影響で、特に生後1〜2ヶ月は皮脂が過剰に分泌されます。そのため皮膚の手入れが悪いと、皮膚に刺激を与えるようになるためかさぶたがつき、赤くなってきます。このかさぶたをつい取りたくなってしまうかもしれませんが、皮膚を傷つけて新たな炎症を起こしたり、回復が遅れたりする危険性があるため、絶対に無理にはがしてはいけません。
お肌を清潔に保つため、刺激の少ないベビー用のソープやシャンプーで洗顔・洗髪し、保湿をしましょう。

アトピー性皮膚炎の初期

アトピー性皮膚炎は、通常は乳児期に,典型的には生後3カ月までに発症すると言われています。乳児期では、じくじくして「かさぶた」を伴う赤い発疹が、顔、頭皮、おむつで覆われる部分、手、腕、足、脚にできる傾向があります。発疹の色、強さ、部位は様々ですが、常にかゆみを伴います。
なかなか治らない、繰り返し起こるなどの場合、アトピー性皮膚炎の可能性もあります。治療には医師の判断が必要になるため、小児科や皮膚科専門医を受診することをオススメします。

接触皮膚炎

唾液や、食べ物の刺激によって口の周りに、赤く輪を描いたような湿疹ができたり、おむつをしている部分が赤くただれたりする「おむつかぶれ」などがあります。おむつかぶれは長時間、おしっこやウンチ、それを含むおむつが皮膚に触れたり、擦れたり、ムレたりすることによる皮膚炎です。これらの接触皮膚炎は刺激を減らすことが重要ですので、優しく拭き取り、清潔に保ち、ワセリンなどの保湿剤で保湿することが大切です。

食物アレルギー

離乳食によるもののほか、ママの偏食や健康状態によっても母乳の成分が変化し、赤ちゃんに湿疹ができることがごくまれにあります。自己判断での食物除去はママや赤ちゃんの栄養障害をおこす可能性があるので絶対に行わず、医師の指導を仰いでください。

皮膚真菌感染症

白癬やカンジダ症など菌による肌トラブルの可能性もあります。カンジダ症による皮膚炎はおむつかぶれと見分けにくいとも言われています。通常のおむつかぶれの治療では治らず、さらにステロイドの塗り薬では悪化することもあるので注意が必要です。自己判断はせずに、小児科や皮膚専門医を受診しましょう。

肌トラブル、そのままにしておくと将来アレルギーになるかも!?

実は乳幼児期の肌トラブルが長く続くほど、将来アレルギー疾患を発症しやすいということが分かってきました。
ロート製薬が行った調査によると、1歳までに2ヶ月以上湿疹が続いたことがある人は、花粉症やアトピー性皮膚炎など、どのアレルギー症状においても、発症率が顕著に高いことが分かったのです。だから乳幼児期に正しいスキンケアで肌トラブルを防ぐ、また治療することが、今だけではなく、将来のためにもなるのです。

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※「子どもの花粉症」調査2013年11〜12月実施 0〜16歳までの子ども n=3,475(父母2,082人対象)ロート調べ

みなさんは「アレルギーマーチ」という言葉を聞いたことはありますか?アトピー性皮膚炎から始まり、食物アレルギーや喘息、花粉症などといったアレルギー症状を、まるで行進するように次々と発症していくことを言います。近年では「アレルギーマーチは皮膚から始まる」と言われており、将来、なるべくアレルギー症状を発症させないためにも、乳幼児期の肌をできるだけ健康に保ち、湿疹は長引かせないことが、とても重要なのです。

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洗浄と保湿がカギ!今からはじめる赤ちゃんスキンケア

赤ちゃんの肌は、皮膚が薄くバリア機能が未熟で、角質水分量も少ないので乾燥しやすく、外からの刺激に弱い状態です。また赤ちゃんは、体は小さいのに毛穴や汗孔の数は大人と同じなので、汗をかきやすく、肌トラブルも起こりやすいのです。だから「バリア機能を整えるスキンケア」がとても大切です。

ではバリア機能とはどのように整えたらいいのでしょうか?実はとてもシンプルです。今すぐはじめられる、赤ちゃんスキンケアのコツをお教えします。

イメージ基本は「洗浄」と「保湿」と心得る

スキンケアの基本は洗浄と保湿です。まずきれいにすること。そしてしっかり保湿することです。

保湿ばかりに目がいきがちですが、実は、洗浄もとても大切なスキンケアです。
肌は弱酸性であることで、常在菌がバランスを保ち、他の細菌の繁殖を抑える働きをしています。肌を健康に保つためには、肌表面が弱酸性であることが大切です。汚れはきちんと落としながら、皮脂を取りすぎず肌に負担を与えない、弱酸性の洗浄料で優しく洗いましょう。ゴシゴシ洗いも禁物ですよ。そして、しっかり保湿をします。拭いたり洗ったりした後は、なるべく早く保湿剤を塗りましょう。また洗浄料や保湿剤は赤ちゃん用の低刺激性の製品を選ぶといいですよ。

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イメージ保湿は継続して、また1日に何度もしよう

保湿剤を塗った直後だけではなく、日中も乾燥させないためには、保湿剤を塗る習慣を続けることが大切です。毎日継続して保湿することで健康な肌を保つことができます。
また、実は、保湿剤は衣服などでこすれて大部分が落ちてしまうため、1日に2〜3回こまめに塗りなおすことも効果的です。
ついつい忘れがちですが、保湿をすることは乾燥を防ぎ、赤ちゃんの肌を守ることにつながります。例えば、おむつ換えの時には保湿するなど習慣をつけるといいでしょう。

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いかがでしたでしょうか?赤ちゃんは、肌トラブルが起こりやすいことが分かりましたが、清潔にして保湿をすることで防ぐこともできます。赤ちゃんの頃のスキンケアは将来の肌のためにもとても重要です。まだまだ言葉で伝えることができない赤ちゃんのためにも、おむつを替える時や、お風呂に入る時、着替える時など、変わった様子がないか気にかけてあげる習慣をつけることもオススメです。
ただし肌トラブル症状が気になるようでしたら、悩まず、かかりつけの小児科や皮膚科専門医に相談してみましょう。

次回は、より具体的な「赤ちゃんスキンケア」の方法をお伝えしたいと思います。

・「赤ちゃんから使える保湿剤はこちら」

・「赤ちゃんから使えるボディーソープはこちら」

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